9月1日(火)。昨夜はクーラーなしで眠れました。熱帯夜には飽きがきた、と思っているうちに秋がきたみたいです 今日から9月。今年も残すところあと121日となりました 4か月なんてあっという間です
ということで、わが家に来てから今日で2162日目を迎え、米西部オレゴン州ポートランドで29日に男性が銃撃を受けて死亡した事件を巡り、市長は「大統領は真剣に考えているのか。このレベルの暴力が横行しているのは数十年間で初めてだ」とトランプ大統領を批判したのに対し、トランプ氏は「ポートランドは ばか者の市長のもとでは決して回復しない」と攻撃した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
米国は ばか者の大統領のもとでは決して回復しない 11月の選挙でババ抜きが必要
昨日、夕食に「棒棒鶏」と「キャベツの中華スープ」を作りました バンバンジーはさっぱりしていて夏はいいですね
昨日、池袋の新文芸坐でエリック・ロメール監督「緑の光線」と「友だちの恋人」の2本立てを観ました
「緑の光線」はエリック・ロメール監督による1985年製作フランス映画(94分)です
秘書として働くデルフィーヌ(マリー・リヴィエール)はギリシャでのバカンスを楽しみにしていたが、一緒に行くはずだった女友だちにドタキャンされてしまう 友人に誘われて南仏へ出かけたものの、周囲になじむことができず一人でパリへ戻る その後、一人でピアリッツの海を訪ねたデルフィーヌは、ジュール・ベルヌの小説に書かれた、日没前に一瞬だけ見えるという「緑の光線」の話を耳にする 駅の待合室で本を読んでいる時に声をかけて来た若者と行動を共にすることになり、水平線に太陽が沈むところを見に行く
この映画は、エリック・ロメール監督による「喜劇と格言」シリーズの第5作です
デルフィーヌは、自身が語っているとおり「男嫌い」です 恋人が欲しくて欲しくてたまらないのに、男性から声を掛けられると警戒心が湧き、「男が考えていることはみな同じ」と決めつけ、その場を去ります さらに男性に限らず人が大勢いるところは好みません。ある意味「人間嫌い」なのです。だから、どこへ行ってもいつも一人で孤独な想いをしているのです 最後の最後に、パリに帰るため駅にいる時に声をかけて来た若者には心を開いて会話をしたのは、たぶん、日没前に一瞬だけ見える「緑の光線」を男性の誰かと一緒に観たかったからだと思います
それは良いのですが、若者がデルフィーヌに声を掛けたきっかけは、彼女の読んでいる本のタイトルを当てたからです 彼女が読んでいたのはドストエフスキーの「白痴」でした ここで、ロメール監督はデルフィーヌの純粋なまでの孤独な心理をドストエフスキーの「白痴」になぞらえたのだろうか、と思いました
「友だちの恋人」はエリック・ロメール監督による1987年製作フランス映画(103分)です
市役所で働く内気な女性ブランシュ(エマニュエル・ショーレ)と現実主義の女子学生レア(ソフィー・ルノワール)は、ふとしたことから意気投合し友だちになる レアは恋人ファビアン(エリック・ピラール)と一緒に暮らしているが、2人の関係はうまくいっていない。一方、ブランシュはファビアンの友人であるプレイボーイのアレクサンドル(フランソワ・エリック・ジェンドロン)に恋心を抱くが、恋に臆病な彼女は自分の気持ちを言い出せない やがて、ファビアンはブランシュに惹かれるようになる しかし、ブランシュはアレクサンドルを諦めきれない 一方、アレクサンドルはレアに接近する
この映画は、エリック・ロメール監督による「喜劇と格言」シリーズ第6作です
内気なブランシュはせっかくアレクサンドルが声をかけてくれても、言い訳を作って自らチャンスを逃してしまい、家に帰って「私って駄目な女」と自己嫌悪に陥ります レアには「私って、好きな人の前に出ると言いたいことが言えなくなって、どうしようもなくなってしまうの」と告白しますが、こういう心理は男女に関わらず、余程の自信家でもない限り経験があるのではないか、と思います ロメール監督はこういう心理をうまく掬い取ります それから、ブランシュはレアの恋人ファビアンから好きだと告白されても、親友のレアを裏切ることはできないとして拒絶し、女同士の友情を優先します そしてレアとファビアンが正式に別れた後にプロポーズを受け入れます 一方のレアもアレクサンドルから同棲しようと言われても、お互いに6か月間浮気をしないことが出来たら申し出を受け入れると返事をします 最後は二組の新しいカップルが誕生してめでたしめでたしで幕が降ります ロメール監督曰く「友だちの友だちは友だちだ」というお話ですが、男女の関係は、合う人は合うし、合わない人は合わない、収まるべきところに収まる、ということでしょうか