人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

小林研一郎 ✕ 小林亜矢乃 ✕ 東京フィル でベートーヴェン「ピアノ協奏曲 第5番」「交響曲 第6番」を聴く ~ 「文京シビック・響きの森」 / オーケストラ・アンサンブル金沢のチケットを取る

2020年09月06日 07時20分52秒 | 日記

6日(日)。わが家に来てから今日で2167日目を迎え、米戦略国際問題研究所は4日、北朝鮮が東部新浦の造船所で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星3」の発射準備を進めている可能性があると指摘した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     北朝鮮は水害が深刻だと聞いている  ミサイル発射実験より国民の命を守るべきだ

 

         

 

昨日、文京シビックホールで「響きの森クラシック・シリーズ」を聴きました プログラムはベートーヴェン①ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 ”皇帝” 作品73、②交響曲 第6番 ヘ長調 ”田園” 作品68です。演奏は①のピアノ独奏=小林亜矢乃、管弦楽=東京フィル、指揮=小林研一郎です

今シーズンのチケットがすべて払い戻され、新たに取った指定席は1階23列20番、センター後方ブロックの中央です。座席は市松模様による配置です

拍手の中、楽団員が配置に着きます。オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの東フィルの並び。コンマスは依田真宣です

 

     

 

1曲目は「ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 ”皇帝” 作品73」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1809年に作曲、1811年にライプツィヒで初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ・ウン・ポコ・モッソ」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります

コバケンがマスク着用で指揮台に上がります ソリストの小林亜矢乃さんはコバケンの長女ですが、この日はカジュアルなパンツルックで登場します

第1楽章が堂々たるピアノのソロで開始されます コバケンにとってベートーヴェンはお手の物なので暗譜で指揮をとります ソリストはスケール感を醸し出しますが、緊張しているのか 絶好調とまではいかないようです    ちょっと引っかかるところが散見されました    一方、オケはホルンと弦楽器を中心に良く鳴っていると思いました    第2楽章は極めてゆったりしたテンポで進められますが、この楽章はソリストに合っているようで、ピアノの粒立ちがとても美しく響きました    コバケン ✕ 東フィルの確かなサポートのもと 思い通りの叙情的な演奏ができたのではないか、と思います  第3楽章は壮大なスケール感により力強いフィナーレを迎えました

 

     

 

プログラム後半は「交響曲 第6番 ヘ長調 ”田園” 作品68」です この曲は1807年から翌1808年にかけて作曲され、1808年12月に「交響曲第5番”運命”」、「ピアノ協奏曲第4番」などとともにアン・デア・ウィーン劇場で初演されました 第1楽章「田舎に着いて、晴れ晴れとした気分がよみがえる:アレグロ・マ・ノン・トロッポ」、第2楽章「小川のほとりの情景:アンダンテ・モルト・モッソ」、第3楽章「農民たちの楽しい集い:アレグロ」、第4楽章「雷鳴、嵐:アレグロ」、第5楽章「牧人の歌~嵐の後の喜ばしい感謝に満ちた気分:アレグレット」の5楽章から成ります

 

     

 

この作品は、それまでにない先進的な試みがいくつか見られます ①全5楽章から構成されている、②第3~第5楽章は続けて演奏される、③交響曲でトロンボーン、ピッコロが使用されている、④ベートーヴェン自身が”田園交響曲”と標題を付けた、などです

この曲は木管楽器が大活躍しますが、第2楽章を中心にフルート、オーボエ、ファゴット、クラリネットの演奏が素晴らしい 金管ではホルンが飛び抜けて素晴らしい演奏を展開していました 第2楽章、そして第5楽章を聴いている時は、すごく気持ちがよくて、生きていることの幸せを感じました この感覚は、コバケンのタクトからもたらされていることは明らかでした

コバケンは終演後、いつものようにマイクを持って(とはいえ、スイッチが入っていなかったが)ひと言あいさつし、アンコールにドヴォルザークの「ユーモレスク」を演奏する旨をアナウンスしました 「ユーモレスクと言うと、ユーモアを思い浮かべますが、アンコールでは この曲での人間の人生の歩みを表現してみたいと思います」と語り、コンマスの依田君に「冒頭のメロディーを普通に弾いてみてください」と求め、依田君が弾くと、「今度は、恋をしたときはどんな演奏になるか、弾いてみてください」と求め、依田君がロマンティックに弾くと、「今度はヴァイオリン全体で、セクシーに弾いてみてください」と求め、ヴァイオリンが濃厚に弾くと指でOKを出します そして、弦楽セクションにより「ユーモレスク」を通して演奏、起伏が大きく濃厚な演奏に大きな拍手が送られました 

東京フィルの楽団員は約160人で日本一を誇ります この日演奏したのはその半数に過ぎません。層の厚さを感じます

 

         

 

10月25日(日)15時から文京シビックホールで開かれる「オーケストラ・アンサンブル金沢」のコンサート・チケットを取りました プログラムは①ヴィヴァルディ「四季」より「春」「冬」、②メンデルスゾーン「交響曲第4番”イタリア”」、③同「劇付随音楽『夏の夜の夢』より『スケルツォ』」、④ショパン「ピアノ協奏曲第2番」です 演奏は①のヴァイオリン独奏=大谷康子、④のピアノ独奏=横山幸雄、管弦楽=オーケストラ・アンサンブル金沢、指揮=原田慶太楼です   オケの定期演奏会でないチケットを買ったのはフェスタサマーミューザ以来です ずいぶん遠くへ来たもんだ

 

     

コメント
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