18日(金)。読売日響から10月16日開催の「第602回定期演奏会の出演者・曲目変更のお知らせ」が届きました 当初予定していた指揮者フランソワ=クザヴィエ・ロトとヴァイオリン独奏の佐藤俊介は 政府の入国制限措置と、入国後の14日間の隔離政策が続くことから、出演の見通しが立たないため、代わりに指揮=秋山和慶、ヴァイオリン独奏=神尾真由子に変更することになった、としています 曲目変更は次の通りです
【変更前】①モーツアルト「ヴァイオリン協奏曲第3番」、②マーラー「交響曲第7番」
【変更後】①レスピーギ:組曲「鳥」、②プロコフィエフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」、③レーガー「モーツアルトの主題に夜変奏曲とフーガ」
ロトの指揮によるマーラーの第7番は本シーズンの目玉公演だっただけに本当に残念です
なお、政府の客席数の制限緩和の決定を受けて、当日は手元の会員券(チケット)で入場できるとのことです
ということで、わが家に来てから今日で2178日目を迎え、トランプ米大統領は16日、新型コロナウイルスのワクチンについて、来月中旬にも供給を始められるとの見通しを示したが、CDC(疫病対策センター)のトップはこの日、幅広い配布が可能になるのは来年の夏以降との見通しを議会で証言していた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプは11月の大統領選を有利にするためには 国民の命など二の次なんだろう
昨日、夕食に「豚バラ麻婆茄子」「生野菜サラダ」「冷奴」を作りました 小皿は鮭の塩辛です。麻婆茄子は挽肉の代わりに豚バラ肉を使いますが、美味しいです
昨日、新文芸坐で「屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ」と「ミッド・サマー」の2本立てを観ました
「屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ」は、ファティ・アキン監督による2019年製作ドイツ・フランス合作映画(110分)です
フリッツ・ホンカ(ヨナス・ダスラー)は第二次世界大戦前に生まれ、敗戦後のドイツで幼少期を過ごした後は、ハンブルクにある安アパートの屋根裏部屋に暮らしていた。彼は夜になると寂しい男と女が集まるバー「ゴールデン・グローブ」に足しげく通い、カウンターで酒をあおっていた フリッツがカウンターに座る女に声をかけても、鼻が曲がり、歯がボロボロな容姿のフリッツを相手にする若い女はいなかった フリッツは誰の目から見ても無害そうに見える男だった。しかし、彼が店で出会った老娼婦を次々と家に招き入れ、猟奇的な殺人行為に及んでいたことに気が付いた常連客は一人もいなかった
この映画は、1970年代のドイツ・ハンブルクに実在した5年間に4人の娼婦を殺害した連続殺人犯の日常を淡々と描いたサスペンスホラーです
殺人犯フリッツ・ホンカを演じたヨナス・ダスラーが本当に怖い 普段はごく普通に見えるのに、酒を飲むと途端に欲望が抑えられなくなるタイプです 自動車事故に遭い、一旦アルコールを絶ちますが、夜警の仕事で知り合った夫婦が勧める酒を断れず、それをきっかけに”飲んだくれ病”が再発します
女性の皆さん、バーで「あちらのお客様からです」とか言われて、いい気になってカクテルなどゴチになっていると後でひどい目に遇いますよ 気をつけましょうね
「ミッド・サマー」は、アリ・アスター監督による2019年製作アメリカ映画(147分)です
不慮の事故で家族を失いパニック障害を持病に持つダニー(フローレンス・ピュー)は、大学で民俗学を研究する恋人クリスチャン(ジャック・レイナ―)や友人たち5人でスウェーデンを訪れた 彼らの目的は奥地の村ホルガで開催される「90年に一度の祝祭」に参加することだった 太陽が沈むことがないその村は、美しい花が咲き誇り、優しい住人たちが陽気に歌い踊る、楽園としか形容できない幸福の場のように思えた しかし、そんな幸せな雰囲気に満ちた村に不穏な空気が漂い始める 老人が2人、高い崖の上から身を投げて死んだ 村人によると、このコミューンでは、72歳になると自ら命を絶つが、それは新しい命が生まれることを招くので喜びであると説明を受ける この出来事をはじめとして、妄想やトラウマ、不安、恐怖により、ダニーの心は次第にかき乱されていく
この村のコミューンは、個=全体という関係にあり、誰かが苦しむとその人と同じ苦しみを全員が表現することになります 一人一人の顔は違うのに、行動はまるでクローンのようです
ダニーは娘たちの踊りで最後まで倒れず踊り続けることが出来、メイクイーンに選ばれます ラストはコミューンから悪魔を追い払う儀式の生贄として9人が選ばれますが、その内の一人を村人かクリスチャンかどちらかを選ぶ権利がダニーに与えられます ダニーは恋人クリスチャンを選びます。生贄を収容した神殿に火が点けられ、燃え上がっていきます 最初は不安と恐怖の表情だったダニーに微笑みが見られます
ラストシーンにおけるダニーの微笑みはどういう意味をもっているのだろうか (媚薬を飲まされた)クリスチャンが村の娘と通じているところを見てしまったことから、彼への復讐心から出た微笑みだったのか? あるいは、コミューンの中でメイクイーンに選ばれ、ついにパニック障害から解放され 安心して生きる場所を見い出した、という喜びと安心感からくる微笑みだったのか? 個人的には、ダニーが悲し気な顔をして映画の幕が閉じたら、台無しだったと思います