人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「レコード売上高 米でCD超える」~ 日経の記事から:クラシックのライブ配信をどう考える? / 英勉監督「前田建設ファンタジー営業部」& 杉山泰一監督「星屑の町」を観る

2020年09月16日 07時18分26秒 | 日記

16日(水)。昨日の日経夕刊に「レコード売上高  米でCD超える」という見出しの記事が載っていました   超訳すると、

「米国で2020年1~6月期のレコードの売上高が1980年代以降で初めてCDを上回った 音楽配信サービスの普及でCDの販売が低迷する一方、新型コロナウイルス禍で家庭でレコードをかける人が増えている 全米レコード協会の調査では、1~6月のレコード売上高は前年同期比4%増の2億3200万ドル(約245億円)で、CDの売上高は48%減の1億2900万ドルにとどまった レコードの需要はDJによるダンス音楽の利用などで過去10年ほどで緩やかに増加している。全米レコード協会によると、外出制限で消費者が家庭でじっくり音楽を楽しむ時間が増え、レコード販売を押し上げているという CDの販売が減少している最大の要因は、音楽配信サービスの普及だ。消費者はCDを購入せずに、音楽を聴くようになっている 配信サービスは20年1~6月に12%増え、売上高は47億9700万ドルと楽曲全体の約85%を占めた

LPからCDへの流れが CDからLPへと回帰すると同時に 配信サービスへと流れています それにしても、数字で見ると配信サービスは脅威ですね 記事はアメリカの例ですが、日本でも遠からず同じような傾向になるのではないかと推測します ただ、日本のクラシック音楽業界、特にオーケストラに限って言えば、コンサートの入場料収入のほかに配信サービス収入を一つの柱にすることも大事ですが、今はむしろ業界を挙げて公益法人改革(収支相償問題)に取り組む方が先決だと思います

ということで、わが家に来てから今日で2176日目を迎え、中国のウイグル自治区でイスラム系住民に対する大規模な弾圧が起きているとされる問題で、欧州連合は14日、独立した監視団を受け入れるよう中国の習近平国家主席に直接求めた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     香港における弾圧といい  日本への領海侵犯といい  寛容中国ではなく覇権大国だな

 

         

 

昨日、夕食に「親子丼」「生野菜とスモークサーモンのサラダ」「冷奴」を作りました 「親子丼」は正確にいうと、ご飯なしです 私はビールを飲む時は米を食べないので、上に乗せる鶏と卵のみです。ご飯と具を別にするのを「別れ」とか「別れ丼」とか言うらしいですね

 

     

 

         

 

昨日、池袋の新文芸坐で「前田建設ファンタジー営業部」と「星屑の町」の2本立てを観ました

「前田建設ファンタジー営業部」は前田建設工業株式会社の永井豪原作、英勉監督による2020年製作映画(115分)です

2003年、バブル崩壊後の建設業界。前田建設の広報グループ長アサガワ(小木博明)は、「アニメ『マジンガーZ』の出撃シーンに登場する地下格納庫を現状の技術と材料で建設したらどうなるのか?」を検証するWEB連載を提案する 広報グループの若手社員ドイ(高杉真宙)はベッショ(上地雄輔)やエモト(岸井ゆきの)などと共に、いやいやながらプロジェクトに携わるうちに、架空のものに対してどこまでも真剣に向き合う社内外の技術者たちの姿を目の当たりにし、意味のないことだと思っていた業務に本気で取り組むようになっていく

 

     

 

この映画は、ダムやトンネルなど数々の大プロジェクトに携わってきた前田建設工業株式会社が、「アニメやゲームに登場する建造物を実際に作ったらどうなるか?」を本格的に検証するWEBコンテンツ「前田建設ファンタジー営業部」を実写映画化した作品です

冒頭から、広報グループ長アサガワ役の小木博明のテンションの高止まりがハンパありません 小木博明はご存知「おぎやはぎ」のボケ担当、歌手・森山良子の義理の息子です 彼につられてグループのメンバーが次第にテンションを上げていきますが、一人一人の動きが大げさで、劇画チックです

『マジンガーZ』を造るのではなく、プールの中から出撃するマジンガーZの「地下格納庫」を造るというのが建設会社らしいところです 各メンバーは架空の建造物を造るために、会社内の各部門に取材に行き、現場に向かいますが、映画ではダムの裏側を見せたり、トンネルを掘削する現場を見せたりして、前田建設工業という会社がいかにスケールの大きな仕事をして社会貢献しているかを巧みにPRしています まさに「前田建設ファンタジー営業部」です

 

         

 

「星屑の町」は杉山泰一監督による2020年製作映画(102分)です

大手レコード会社の元社員・山田修(小宮孝泰)をリーダーに、歌好きの飲み仲間や売れない歌手が集まって結成された「山田修とハローナイツ」は結成から十数年が経つが、これといったヒット曲もないまま、ベテラン歌手キティ岩城(戸田恵子)らと地方を巡業して細々と活動を続けていた   ある日、彼らは修の生まれ故郷である東北の田舎町へ巡業に訪れる。そこには修との間に遺恨を抱える弟の英二(菅原大吉)が待っていた    一方、英二の息子・啓太(小日向星一)の幼馴染みの久間部愛(のん)は、母・浩美(相築あきこ)が営むスナックを手伝いながら歌手になることを夢見ていた   そんな愛がハローナイツに入りたいと言い出したことから、思わぬ騒動が巻き起こる   さらに、ボーカル担当の天野真呉(大平サブロー)が独立したいと言い出したことから混乱が大きくなる

 

     

 

この映画は、地方回りの売れないムード歌謡コーラスグループ「山田修とハローナイツ」の悲哀を描く人気舞台「星屑の町」シリーズを映画化した作品です

この映画では、内山田洋とクールファイブの「宗右衛門町ブルース」「中の島ブルース」、島倉千代子の「ほんきかしら」、ピンキーとキラーズの「恋の季節」、藤圭子の「新宿の女」など、昭和歌謡のヒット曲が惜しげなく歌われますが、昭和の激動期を生きてきた中高年にはたまらなく懐かしい思いがするはずです

ヒロインの愛を演じたのんは約6年ぶりの実写映画出演とのこと  「新宿の女」と「恋の季節」を吹き替えなしで歌っていますが、かなり上手いです

私が若手の女優で素晴らしいと思うのは二階堂ふみと のん の二人です 二階堂ふみは園子音監督「ヒミズ」と「地獄でなぜ悪い」を観て並外れた演技力に感動を覚えました 最近では「翔んで埼玉」での翔んだ演技力が光りました 現在NHKの朝の連ドラ「エール」に出演していて、私もたまに観ますが、相変わらず役に成りきっています

のん も朝ドラ「あまちゃん」のヒロインで活躍していましたが、その後、「この世界の片隅に」で声優としても優れた能力の持ち主であることを証明しました 彼女の特徴は、普段すごく大人しそうな佇まいなのに、ここぞという時に瞬発力を発揮するところです これからは映画での出演も増やしてほしいと思います

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