人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

小菅優 ✕ 東京交響楽団「モーツアルト・マチネ」でモーツアルト「ピアノ協奏曲第13番」、メンデルスゾーン「ピアノと弦楽のための協奏曲」を聴く ~ 演奏中に地震も

2022年09月04日 07時05分32秒 | 日記

4日(日)わが家に来てから今日で2793日目を迎え、ドナルド・トランプ前米大統領の邸宅「マーアーラゴ」が連邦捜査局の家宅捜査を受けた問題で、押収された機密文書の一部はトランプ氏の事務室で見つかり、事務室からは「機密」と書かれた空のフォルダーも数十点見つかっており、機密文書が紛失したり破棄されたりした疑惑が浮上している  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     「疑惑のデパート」トランプに支配されてる共和党は 憐れ過ぎて見ちゃいられない

 

         

 

昨日、ミューザ川崎シンフォニーホールで「第50回モーツアルト・マチネ」を聴きました プログラムは①モーツアルト「ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 K.415」、②メンデルスゾーン「ピアノと弦楽のための協奏曲 イ短調 MWV.02」です    演奏は管弦楽=東京交響楽団、指揮とピアノ=小菅優です

小菅優は9歳から演奏活動を開始し、2005年ニューヨークのカーネギーホールで、翌2006年にはザルツブルク音楽祭でリサイタルを開き大成功を収めました 新日鉄音楽賞をはじめ数々の賞を受賞し、次々と新しいテーマによりリサイタル・シリーズを展開し注目を集めています

 

     

 

オケは6型で、ピアノを中心に下手にヴァイオリン12,上手にヴィオラ4,チェロ3、コントラバス2という小規模編成。コンマスは水谷晃です ピアノは鍵盤が見える向きで設置されており、ソリストは聴衆に背中を見せる形で指揮をしながらピアノを弾くことになります

1曲目はモーツアルト「ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 K.415」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756ー1791)が1782年に作曲した作品です ザルツブルクを後にしてパリに出てきて初めての自主開催の公開演奏会で演奏された作品の一つです(K.413、K.414、K.415) モーツアルトはパリの聴衆を前にコンポーザーピアニストとしてこれらの協奏曲を弾き振りしたのです モーツアルトはこの3曲の楽譜を販売する際に、幅広く売れるように「管楽器抜きで演奏してもよい」と明示しました それに従って、この日の演奏は管楽器抜きで演奏されます 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります

小菅優が登場し、第1楽章の演奏に入ります 冒頭はオケだけの演奏ですが、途中から独奏ピアノが軽快に入ってきます 逞しい両腕から繰り出される音楽は愉悦感に満ちています 第2楽章は優美な演奏が続きます 第3楽章では再び軽快で愉悦感に満ちた演奏が繰り広げられます。各楽章のカデンツァも素晴らしい 管楽器がなくても十分楽しめる音楽です モーツアルトの音楽の土台がしっかりしている証拠でしょう

 

     

 

プログラム後半はメンデルスゾーン「ピアノと弦楽のための協奏曲 イ短調 MWV.02」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809ー1847)が1822年に作曲しました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「フィナーレ:アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の3楽章から成ります

小菅優が再登場し、第1楽章に入ります 短調が疾走する曲想はまるでモーツアルトです 客席側から小菅の指使いが見えますが、スピード感溢れる演奏は圧巻です 第2楽章では、一音一音の粒立ちがとても綺麗です 第3楽章に入ると、再び短調が疾走します 小菅の演奏は力強く、フィナーレに向けての追い込みはアグレッシブで破竹の勢いでした

全曲を聴き終わって率直に感じたのは「この曲、本当に13歳の時に作曲したのだろうか」という疑問と驚きです メンデルスゾーンは資産家の家庭に生まれ、幼い頃から家庭教師について様々な勉強に打ち興じることが出来たーとは言うものの、本人に才能がなければ「ただの人」で終わってしまっていたでしょう バッハの再発見を含めて、本当の天才だったのだと思います

モーツアルト:35歳、シューベルト:31歳、ショパン:39歳、そしてメンデルスゾーン:38歳・・・天才は早死にします

この日の公演はモーツアルトとメンデルスゾーンのピアノ協奏曲のカップリングでしたが、相性がもの凄く良かったので、これからも同じ路線で企画してほしいと熱望します モーツアルトには27曲のピアノ協奏曲があり、一方のメンデルスゾーンにも、この日演奏されたイ短調の協奏曲のほかに「ピアノ協奏曲第1番 ト短調 作品25」「同第2番 ニ短調 作品40」(ともに演奏時間約22分)という名曲があるので、2回は企画できると思います   小菅優さん、東響さん、いかがでしょうか

さて、この日の演奏に戻りますが、メンデルスゾーンの第2楽章の演奏中の11時55分頃、2度揺れを感じました 建物がズズーンという音とともに揺れました 地震だと思いますが、演奏は続けられました その後は演奏終了まで何事もなかったので良かったと思います 「地震なんてどうってことないぜ」という自信過剰は困ったものですが、公演中の地震過剰はもっと困ります 特に、ミューザ川崎シンフォニーホールは2011年の東日本大震災の際、吊り天井崩落事故を起こしているだけに、一瞬不安を感じたことを告白しなければなりません 現在は耐震工事も完了しているので建物は安全だと思いますが、大地震が起こった時には怖いと思います 合言葉は「気をつけよう 甘い言葉と大地震」です

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする