2日(金)。わが家に来てから今日で2791日目を迎え、東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会スポンサーに選定されたAOKIホールディングス側が大会組織委員会の会長を務めていた森喜朗元首相に現金を渡したとみられることが1日、関係者への取材で分かった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
やっぱり失言だけで止まらなかった 電通と森喜朗が絡むと必ず 不正の臭いが漂う
昨日、夕食に「サーロインステーキ」を焼いて、「生野菜と鶏ササミのサラダ」「もやしの味噌汁」を作りました ステーキは柔らかくて美味しかったです
昨日、早稲田松竹でヴィム・ヴェンダース監督による1976年製作西ドイツ映画「さすらい」(176分・モノクロ)を観ました
ブルーノ・ヴィンター(リュディガー・フォーグラー)は大型ワゴンで各地の映画館を巡りながらフィルム運びや映写技師の仕事をしている ある日彼は河原で髭剃りをしている時に、妻と別れ自暴自棄になり猛スピードの車で河に突っ込んだ男ローベルト・ランダー(ハンス・ツィッシュラー)と出会う
自殺に失敗し悲しみに打ちひしがれたランダーにヴィンターは手を差し伸べ、2人の東西ドイツ国境周辺の旅が始まる
2人はお互いに過去をあまり語らないまま旅を続けるが、時に喧嘩をしながらも次第にお互いを認め合うようになる
旅の途中で、妻を自殺で亡くし悲嘆に暮れる男に出会う。その出会いの後、ランダーは自分の過去に対峙することを決意し父親の元へ向かい、家族を顧みなかった父親に自分の気持ちをぶつける
そしてまた2人の旅は続く。ランダーは、ヴィンターも自身と向き合うべきだと促し、母親の家に向かう
お互いの過去に触れた2人は初めて、自ら進んで自分について口を開く。そしてお互いに現在の自分と向き合い別々の道を歩んでいく
この映画は、ヴィム・ヴェンダース監督がリュディガー・フォーグラーを主演に「都会のアリス」「まわり道」に続いて撮った「ロードムービー三部作」の完結編です
驚くのは当時のタブーを打ち破ったかのようなシーンです 冒頭近くでヴィンターを演じるリュディガー・フォーグラーが一糸まとわぬ全裸の姿で現れます
驚くのはその後で、ランダーを車に残し、ヴィンターは「ちょっとトイレ」と言って、一人で砂漠のようなところを歩いていき、ズボンを脱いでしゃがみ込みます
遠景で撮っていますが、カメラは彼が脱糞するシーンをしっかり捉えています
全裸どころか脱糞シーンまで観衆に晒すことを求められる役者は大変だな~と思いました
「ヴィム・ヴェンダース」を当て字で書くと「美無・便出ーす」なのか、と思ったくらいです
フォーグラーがヴェンダースに「Shit!」と叫んだかどうかは分かりません
登場人物はヴィンターとランダーの2人のほかには数えるほどしかいません それでドイツ各地を巡りながら3時間弱の映像に仕上げ、全く飽きさせないのですから監督の手腕がいかに優れているかということです
早稲田松竹の壁に貼り出された本作の解説によると、この映画はシナリオなしで延々と撮ったとのことです
ヴェンダース監督はさすがに途中で、本当に完成するのか、と怖くなったと語っています
あえてモノクロ映像で撮ったところもセンスの良さを感じます
これぞまさしく本当の「ロードムービー」と言うべき作品でしょう
本作は1976年の第29回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞しました