人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「ロシアのウクライナ侵攻を非難しているのは世界人口の36%」という衝撃 ~ 日経全面広告から / 道尾秀介著「い け な い」を読む ~ 写真が真相解明のヒントに

2022年09月22日 07時02分50秒 | 日記

22日(木)。わが家に来てから今日で2811日目を迎え、ウクライナ侵攻をめぐりロシアのプーチン大統領は21日に放送された国民向けの演説で、予備兵など一部のロシア国民の動員を発表した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ロシア兵の死者が際限なく増えている証拠 プーチンはさらに墓穴を掘ろうとしてる

 

         

 

昨日、夕食に「ナスと豚肉の中華風煮込み」「生野菜とアボカドと海老のサラダ」「冷奴」「ジャガイモの味噌汁」を作りました 「ナスと~」は過去の新聞の「料理メモ」を参考にして作りました。今回が初挑戦です ビールはもちろんサッポロCLASSICです なお、当ブログはアフィリエイト広告を採用していませんのでサッポロビールからは1円ももらっていません 悪しからず

 

     

 

         

 

昨日の日経朝刊第32面に日経の全面広告(下の写真)が載っていました タイトルに「ロシアのウクライナ侵攻を非難しているのは、世界人口のわずか36%」とあり、「非難:中立:ロシアに同調」の割合を示す円グラフの下で「分断は、想像以上に進んでいる。どうしてこうなった?」と問いかけています

 

     

 

紙面右下のQRコードを開くと次のような文章が現れます

「世界はいま、米欧などの「西側陣営」と「中国・ロシア陣営」、そして「中立パワー」と呼ばれる、どちらにもくみしない国家群の3極体制に移っています 国際社会での米国の指導力低下などを背景に台頭する、トルコやインドなど「中立パワー」の行動基準は、民主主義の価値よりも自国にとって損か得かです ロシアによるウクライナ侵攻に対する各国の立場の違いは、世界秩序の縮図でもあります

そして、グラフの分析を中心に次のように解説しています

「英誌エコノミストの調査部門EIUによると、ロシアのウクライナ侵略を非難したり、制裁したりしている国々は、西側諸国を中心に世界人口の36%にすぎない(3月30日分析)。32%はインドやブラジル、南アフリカのように中立を決め込む国々。残る32%はロシアの主張を理解するか、支持する中国やイランなどである バイデン米大統領をはじめとする西側リーダーは、世界が対ロシアで結束していると力説する。しかし、実態は逆なのだ

「アジア外交筋によると、ロシアは東南アジアの国々に対し、西側のロシア非難に同調すれば、兵器部品の供給を止めると水面下で脅かしているという 東南アジアにとりロシアは最大の兵器供給国だ。一方、中国は圧力だけでなく、援助や投資といったアメも注ぎ、途上国の取り込みを進める

「主要国は中立パワーを西側に引き寄せ、西側主導の秩序に戻していくことが目標だ それは戦略上、各国が何を必要としているのかを個別に見定め、互いの利益にかなう協力を重ねるしかない

日本政府は「西側諸国」に歩調を合わせてロシアに対し「非難」の立場を取っています。また、新聞・テレビを中心とするマスコミもロシアを非難するスタンスで報道しています 読者・視聴者の立場からすると、世界中の国々がロシアに批判的な態度を取っているように思い込んでしまいがちです しかし、こうしたデータを見ると実態は全く違うことが分かります われわれは、あくまでも 問答無用でウクライナに侵略し破壊と殺人を繰り返すプーチン・ロシアを絶対許さないという立場を採る一方で、必ずしも絶対多数の考え方ではないという事実を意識しながら、報道される内容を吟味しなければならないと思います

 

         

 

道尾秀介著「いけない」(文春文庫)を読み終わりました 道尾秀介は1975年生まれ。2004年「背の眼」でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー 2007年「シャドウ」で本格ミステリ大賞、2009年「カラスの親指」で日本推理作家協会賞、2010年「龍神の雨」で大藪春彦賞、2011年「月と蟹」で直木賞を受賞。著書多数

 

     

 

本書は2019年7月に文藝春秋社から刊行された単行本を文庫化したもので、次の4つの物語から成る連作短編集です

第1章「弓投げの崖を見てはいけない」

第2章「その話を聞かせてはいけない」

第3章「絵の謎に気づいてはいけない」

終 章「街の平和を信じてはいけない」

そして、目次の次ページに「本書のご使用方法」が書かれています

〇まずは各章の物語をじっくりとお楽しみください。

〇各章の最終ページには、ある写真が挿入されています。

〇写真を見ることで、それぞれの”隠された真相”を発見していただければ幸いです。

第1章・・・死んだのは誰か?

第2章・・・なぜ死んだのか?

第3章・・・罪は誰のものか?

終 章・・・????????

上のように各章の謎を解くヒントが書かれています

全体のストーリーは、白沢(はくたく)市と蝦蟇倉(がまくら)市を舞台に、交通事故や新興宗教団体などが絡みつつ謎が提示されていきます

各章の最終ページに掲載された写真を見て、「ああ、なるほどそういうことか」とすぐに解ったのは「第3章」の写真だけです。そこには誰かが万年筆でイラストを描く様子が映し出されていますが、物語を読めばその人物が誰かが解ります 「終章」は手紙の写真ですが、最初は意味が解りませんでした。目を凝らしてよく見ると手紙には何も書かれていないことに気が付きます そこで初めて、「ああ、そういうことか」と理解できました 「第2章」はお婆さんと親族がインタビューに答えているテレビ画面の写真ですが、後ろに少年の姿が映っていることから、少年がヒントになっていることが解ります 今でも全く解らないのは第1章の地図の写真です スーパーとレンタサイクルとゆかり荘が蝦蟇倉市内の地図に落とし込まれていますが、物語の中でどういう意味を持っているのか全く解りません どなたかこの謎が解ける人がいたら教えてほしいくらいです

この小説では、2人の人物がそれぞれ「事の真相」を手紙に託して残したわけですが、1通は破り捨てられ、1通は何も書かれていなかったということで、結局、真相は闇の中に葬り去られたことになります そこが著者の狙いだったように思います

コメント
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