人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

シアン・へダー監督「コーダ あいのうた」を観る ~ 聾唖の両親と兄を家族に持ち自分だけが耳が聞こえる女子高生ルビーの青春の光と影

2022年09月28日 07時01分53秒 | 日記

28日(水)。わが家に来てから今日で2817日目を迎え、東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、広告大手の大広がスポンサー契約を仲介できるよう便宜を図った見返りに賄賂を受け取った疑いが強まったとして、東京地検特捜部は27日、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(電通OB)を受託収賄容疑で再逮捕する方針を固めたが、逮捕はAOKI、KADOKAWA関連に次いで3度目であるというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     電通や電通OBと縁が切れない五輪・パラリンピックの招致は もう止めるべきだな

 

         

 

昨日、夕食に「ホッケの塩焼き」「生野菜とアボカドのサラダ」「冷奴」「大根の味噌汁」を作りました   ホッケは脂が乗っていてとても美味しかったです

 

     

 

         

 

早稲田松竹でシアン・へダー監督による2021年製作アメリカ映画「コーダ  あいのうた」(112分)を観ました

自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビー(エミリア・ジョーンズ)は、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる 陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から”通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた 新学期になり、ルビーはちょっと気になるフランクと同じ合唱クラブを選択する やがて顧問のV先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門バークリー音楽大学の受験を強く勧めるが、ルビーの歌声が聞こえない両親は家業の方が大事だと大反対する 学校の秋のコンサートがあり、家族が見守る中、ルビーがフランクとデュエット曲を歌うと、ある人は熱心に耳を傾け、ある人は微笑み、ある人は涙を浮かべていた 娘の歌が多くの人たちの心を動かしていることを気配で感じた父は、一大決心をする 翌朝家族全員でルビーの音大受験のため車で会場に駆けつける 遅刻して最後の受験者になったルビーは、普段着のままで、審査会場に残っていたV先生の伴奏でジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」を歌い、合格を勝ち取る

 

     

 

この映画は、審査会場でルビーが歌うシーンがハイライトです 審査会場は一般の人は入場できませんが、ルビーの両親は内緒で2階席に入り込んで様子を窺います ルビーはV先生のピアノ伴奏で「青春の光と影」を歌い出しますが、歌い出しに納得できなかったV先生はワザと伴奏を間違えてやり直します その真意を理解したルビーは今度は気合を入れて歌い出します そして、2階席に忍び込んでいた両親を見つけると、彼らのために手話をしながら歌い続けます このシーンにはジーンときました

この映画の原題は「Coda」です 「Child  of  Deaf  Adults」の略語で「聾唖の親を持つ子ども」という意味で、まさに主人公のルビーのことを指しています しかし、「Coda」にはもう一つの意味があります 音楽記号の「CODA」で、楽曲や楽章の終わり、曲中の大段落の締めを表します そこから転じて「新たな章の始まり」という意味もあります。その意味では、この映画は「聾唖の親を持つルビーの過去の人生への決別と新たな人生の始まり」をテーマにした作品と言えるでしょう

本作は2022年・第94回アカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚色賞の3部門にノミネートされ、同3部門を受賞しました ルビーの父親フランク役を演じたトロイ・コッツァーは男性のろう者の俳優で初めてオスカー受賞者になりました この父親、ぶっ飛んでました

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする