7日(水)。新日本フィルのホームページに「すみだクラシックへの扉 第10回(10/14・15)出演者変更のお知らせ」が載っていました 概要は以下の通りです
「2022年10月開催の新日本フィル すみだクラシックへの扉第10回に、指揮・ピアノとして出演を予定していたラルス・フォークト氏が5日夜死去した(※享年51歳)。フォークト氏は昨年来、病気治療を続けながら演奏活動を行っていたが、当時の体調を考慮して医師の助言を受け、去る8月30日に今回の来日を見送る判断に至った。楽団としてはフォークト氏の快癒後の共演を心待ちするとともに、代役の調整などを経て正式発表すべく準備を進めているところだった。今回の訃報に際し、以下の通り出演者を変更する。
指揮=上岡敏之(新日本フィル第4代音楽監督)
ピアノ=田部京子
なお、プログラムは
①モーツアルト「フルートとハープのための協奏曲K.299」
②ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」
③ブラームス「交響曲第2番」
で変更なし」
なお、本番前日の13日には公開リハーサルが予定されていますが、上岡氏の指揮で決行するのか、あるいは中止にするのか、新日本フィルからの連絡を待ちたいと思います
あらためて、ラルス・フォークトさんのご冥福をお祈りいたします
ということで、わが家に来てから今日で2796日目を迎え、東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、組織委員会の高橋治之元理事(電通OB)サイドに、AOKIホールディングスだけでなく、出版大手KADOKAWAや広告大手の大広からも不透明な資金が流れていたことが分かった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
電通や電通OBが絡んでるオリンピックの招致はもう止めるべき 日本の信頼を失う
昨日、夕食に「茄子と鶏肉の炒めもの」「生野菜とアボカドとササミのサラダ」「冷奴」「大根の味噌汁」を作りました 炒め物の材料は鶏もも肉、茄子、パプリカ、ミョウガ、オクラです
早稲田松竹でジャック・オーディアール監督による2021年製作フランス映画「パリ13区」(105分・モノクロ)を観ました
高学歴ながらコールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリー(ルーシー・チャン)のもとに、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の男性高校教師カミーユ(マキタ・サンバ)が訪れる 2人はすぐにセックスする仲になるが、ルームメイト以上の関係になることはない
同じころ、法律を学ぶため32歳でソルボンヌ大学に復学したノラ(ノエミ・メルラン)は、年下のクラスメイトたちに溶け込めずにいた
ノラは金髪ウィッグを被り、学生の企画するパーティーに参加したことをきっかけに、ウェブカメラを使ったポルノ女優のアンバー・スウィート(ジェニー・べス)だと勘違いされてしまい、SNSを通じて学内の冷かしの対象になってしまう
大学を追われたノラは、教師を辞めて一時的に不動産会社に勤めていたカミーユの同僚となり、新たな関係を築くが、上手くいかない
ノラはアンバー・スウィートのサイトにアクセスし彼女と話をするが、お互いに顔が似ていることから親近感を抱き、スカイプを通じて話し相手になる
ある日2人は待ち合わせして会うことになるが、ノラはめまいを起こし倒れてしまう
そんなノラにアンバーは優しく接する
一方、一時けんか別れしていたエミリーとカミーユは縒りを戻す
この映画は、グラフィックノベル作家エイドリアン・トミネの短編集「キリング・アンド・ダイング」「サマーブロンド」に収録されている3篇からストーリーの着想を得たといいます
パリ13区は再開発による高層マンションやビルが建ち並び、アジア系移民も多く暮らすなど、パリの中でも現代を象徴する地域となっています この映画は、そんなパリ13区を舞台に、都市に生きる若者たちの孤独や複雑な人間関係を描いています
この映画には3人の女性が登場しますが、それぞれの「性」に対する考え方は全く異なります エミリーにとっては生きる喜びの源泉であり、ノラにとっては苦手の領分であり、アンバーにとっては生活の糧です
しかし、ラストシーンを観ると、男性が苦手なノラも女性のアンバーとなら上手くやっていけると思わされます
現代のパリはそうしたことがごく普通であることが暗示されています
また、同じフランス人でもカミーユはアフリカ系、エミリーは台湾系、ノラやアンバーは生粋のフランス人というように、今のパリは人種の坩堝であることが暗示されています
前日ご紹介した「カモン カモン」もそうでしたが、本作はモノクロ映像で撮影されています 「カモン カモン」では、「外面的なものに囚われず、2人の内面に集中できるようにあえてモノクロで撮ったのだろうか?」と書きましたが、「パリ13区」ではむしろ「モノクロ映像特有の美しさを狙ったのだろうか?」と感じました