8日(木)。昨日の朝日朝刊 文化欄のコラム「学びを語る」で、奈良県東吉野村にある私設図書館「ルチャ・リブロ」司書の青木海青子さんが「本から学べること」について語っています 超略すると次の通りです
「古代ギリシャの哲学者プラトンの本を読むと、知ることには『獲得する知』と『無知の知』があるとわかる。読書で得る知識は『獲得する知』、知らない世界の広がりを感じることは『無知の知』だと言える 今はスマホで検索してすぐに知ることが出来るが、その外側は意識しずらい
それに比べると、本は外の世界に開かれた『窓』のようだ。近ごろ『わからない』という言葉が、コミュニケーションの断絶に使われていると感じる
シャッターを閉ざしてしまう。それはすごくもったいない
わかりにくいものでも、じっくり待って少しずつ近付けば、いつかわかるかもしれない
わからないことから、自分の世界が広がるかもしれない。本という窓に触れ、無知の知へ意識を広げ、分からない状態を面白がる。そうすれば世界はもっと楽しくなるはず
」
私は、コンサートを聴けば聴くほど、映画を観れば観るほど、本を読めば読むほど、まだ知らない世界が広がっていくことを感じます 「知れば知るほど知らない世界が広がっていく」。その意味では、「獲得する知」と「無知の知」とは表裏一体の関係にあるのではないか、と思います
ということで、わが家に来てから今日で2797日目を迎え、米紙ワシントン・ポストは6日、連邦捜査局(FBI)が8月のトランプ前大統領の邸宅マールアラーゴの家宅捜査で押収した文書の中に、外国の核能力に関する情報が含まれていたと報じたが、トランプ氏が2021年1月に退任した後、今年8月に文書が押収されるまで十分な対策を講じないままマールアラーゴに保管されていた恐れがあり、管理のずさんさにも批判が高まりそうだ というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプは米国だけでなく 世界にとっても危険な人物だということが 証明された
昨日、夕食に「赤魚の粕焼き」「生野菜とワカメのサラダ」「冷奴」「舞茸の味噌汁」を作り、「マグロとタコの刺身」と一緒にいただきました 和食はいいですね
新宿武蔵野館で「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選3」の上映が始まりました ジャン=ポール・ベルモンドは1970年代から80年代にかけて活躍したフランスの映画俳優ですが、CGのない時代にスタントなしで生身のアクションに挑み、世界中の観衆を虜にしました
残念ながら昨年9月6日に亡くなりました
今回の上映は「傑作選」の第3弾で、これまで上映されなかった作品が取り上げられています
「華麗なる大泥棒」と「ラ・スクムーン」を観ました
「華麗なる大泥棒」はアンリ・ヴェルヌイユ監督による1971年製作フランス・イタリア合作映画(125分)です
アサド(ジャン=ポール・ベルモント)をはじめとする3人の男と1人の女レナ(ダイアン・キャノン)がアテネに集結する とある豪邸に押し入った彼らは、鮮やかな手際で金庫を開けると大粒のエメラルド36個を取り出す
4人は港へ向かうが逃亡用の船は修理中で、5日間別行動で身を潜めることになる
そんな彼らを地元のベテラン警視ザカリア(オマー・シャリフ)が追うが、ザカリアの真の狙いは4人の逮捕ではなく、彼らが奪ったエメラルドだった
この映画は、アメリカの作家デビッド・グーディスの小説を基に、「地下室のメロディー」のアンリ・ベルヌイユ監督がメガホンをとり、エンニオ・モリコーネが音楽を手がけた作品です
冒頭の金庫を開けるシーンが面白い スーツケースを開けると、中が「合鍵製造機」になっていて、金庫製造会社の製造した金庫の製造番号や鍵見本などの番号を打ち込むと合鍵が作れるのです
これなどは「007シリーズ」や「ナポレオン・ソロ」を彷彿とさせます
ベルモンドはこの映画でも体当たり演技で臨んでいます
ザカリア警視とのカーチェイスは迫力満点で、スティーヴ・マックィーンの「ブリット」を思い出しました
大型ダンプから積んでいた石や土砂とともに廃棄場に棄てられるシーンでは、急斜面を転がり落ちていきますが、後ろから石が飛んできたりして、当たったら大けがを負うところです
それでもスタントなしでやるところがベルモンドです
警視ザカリアを演じたのは「アラビアのロレンス」のオマー・シャリフです ニヒルな悪徳警視を見事に演じています
「ラ・スクムーン」はジョゼ・ジョバンニ監督による1972年製作フランス・イタリア合作映画(106分)です
1934年、マルセイユの暗黒街のボスであるヴィラノヴァ(アルド・ブフィ・ランディ)は、組織内で台頭してきたグザヴィエ(ミシェル・コンスタンタン)に殺人の濡れ衣をきせて警察に逮捕させる グザヴィエの妹ジョルジア(クラウディア・カルディナーレ)は、グザヴィエの兄弟分ロベルト(ジャン=ポール・ベルモント)に助けを求める
ロベルトは暗黒街で「ラ・スクムーン(死神)」と呼ばれる伝説のギャングだった
ロベルトはヴィラノヴァを殺してマルセイユを仕切ることになるが、やがてアメリカ人ギャングとの銃撃戦の末に負傷して逮捕され、刑務所でグザヴィエと再会を果たす
この映画は、1961年に「勝負(かた)をつけろ」のタイトルで映画化されたジョゼ・ジョバンニの小説「ひとり狼」を、再びジャン=ポール・ベルモントを主演に迎えて原作者自らのメガホンで再映画化したものです
相変わらずカッコいいベルモンドですが、この映画ではアクションシーンはほとんどありません その代わり、クラウディア・カルディナーレが出演していて懐かしかった
中学生の時、彼女のブロマイドを持っていてクラスの女子に見つかり、「あら、〇〇君てこういう女性が好みだったのね~
」と言われ、赤面した思い出があります
その女子は、私はもっと地味で日本的な女性が好みだと思い込んでいたようでした
しかし、思春期の中学男子にとっては、美人なら誰でも良いのです
その昔 男子中学生だった人なら分かってもらえると思います
この映画では、最後に殺されてしまうので可哀そうでした
「来場者先着プレゼント」ということで「うちわ」をいただきました 「9月なのにうちわ❓」「いや、まだ暑いから
」「いまさら団扇なんて
」「タダだからいいじゃん
」・・皆さん、うちわ揉めは止めましょう
「センスが良くない」と言われます