3日(土)。先日 血圧計を購入したので、区切りの良い9月1日から朝と夜に血圧を測り始めました 初日の朝は163:104とあまりの高さにビックリしましたが、その夜は147:86と下がり若干安心しました しかし、血圧を測って一喜一憂しているだけでは何の改善にもならないので、週3回通っている整骨院のA先生に相談してみました。A先生は専門分野以外の医学知識が豊富なので何かと相談に乗ってもらっています 「1年近く高血圧状態が続いているが、考えられる原因は何か。どうしたら改善できるか」と尋ねたところ、「高血圧になる前と後を比較して何が違うのかを考えてみてほしい 特にコロナ感染拡大の影響で外出する機会が減り、運動不足になっているのではないか」「歩いたりして身体を動かすことで、血液を心臓に還元するのを助けている。運動不足になると、心臓ばかりがその役割を果たさなければならないので心臓の負担が増えて血圧が上がる」という説明でした そう言われてみれば、以前は1日8000歩を目標に毎日歩いていたのが、とくに昨年10月に階段から転げ落ちて頭を5針縫う手術を受け9日間入院したり、今年に入ってから椎間板を痛めたりして、1日8000歩の目標がすっ飛んでしまっていました おまけに万歩計もどこかにいってしまい、すっかり歩くのを諦めていました 先生のアドヴァイスは、「外に出て最低1日7000歩以上歩くのがベストだが、できなければ、家の中で腿を上げて足踏みするだけでも効果がある 最初は5分、次の日は10分と伸ばしていき、最終的には1日1時間程度出来るようになればよい」というものでした 私の場合は数値の根拠がないと続かないので、さっそく新しい万歩計を購入してきました 家に居る時も外出する時も常に着用して夜にチェックし、合計で1日8000歩を達成するよう頑張ってみようと思います
ということで、わが家に来てから今日で2792日目を迎え、米下院監視・政府改革委員会は1日、トランプ前大統領が在任中の財務記録の一部を同委員会に提出することに応じる意向を示したと発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプは今や大統領特権がないことを自覚すべきだ 一部と言わず全て開示すべし
昨日、夕食に「チキンステーキ」を作りました 鶏もも肉のステーキは作り慣れてきたので、ソフトで美味しく出来ました
昨夜、東京オペラシティコンサートホールで「東京シティ・フィル 第354回定期演奏会」を聴きました プログラムは①エルガー「ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 作品61」、②シベリウス「交響曲第4番 イ短調 作品63」です 演奏は①のヴァイオリン独奏=竹澤恭子、指揮=高関健です
拍手の中、楽団員が配置に着きます オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対抗配置をとります コンマスは荒井英治です
1曲目はエルガー「ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 作品61」です この曲はエドワード・エルガー(1857ー1934)が1909年から翌1910年にかけて作曲、1910年11月10日にロンドンでフリッツ・クライスラーの独奏、エルガーの指揮により初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグロ・モルト」の3楽章から成ります 演奏時間にして約50分という大曲です
ヴァイオリン独奏の竹澤恭子は桐朋女子高校音楽科在学中に第51回日本音楽コンクール第1位。1986年インディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールで優勝 現在東京音楽大学教授、桐朋学園大学特任教授を務めています
初めて聴くに等しい曲ですが、シンフォニックで重厚感があり、ソリストにとっては気力+体力+実力が揃っていないととても弾き切れない作品だと思いました 竹澤恭子は譜面を見ながら弾きましたが、そんなことは些末なことで、渾身の演奏でこの曲の神髄を聴かせてもらったように感じました 曲想としては、プレトークで高関氏が語ったように「ブラームスやブルッフやリヒャルト・シュトラウスなどの良いところをかき集めてエッセンスを採り入れたような感じ」で、極めてロマン的でメロディーもしっかりしています とくに第2楽章「アンダンテ」がエルガーらしい優しくどこか懐かしさを感じさせる音楽でした また、第3楽章に置かれたオーケストラ伴奏付のカデンツァでは、エルガーが考案したと言われる「ピッツィカート・トレモランド」(弦楽器をマンドリンのように指の腹でつま弾いてトレモロ効果を発揮する奏法)がソリストの超絶技巧をバックで支え、美しいアンサンブルを奏でていました 総じて竹澤の演奏は、そんじょそこらのおにいさん・おねいさんには到達できない深みのあるハイ・レヴェルに達していると思います
会場いっぱいの拍手にカーテンコールが繰り返され、竹澤はオーケストラをバックにエルガー「愛のあいさつ」を独特の歌いまわしで優雅に演奏、再び満場の拍手に包まれました
プログラム後半はシベリウス「交響曲第4番 イ短調 作品63」です この曲はジャン・シベリウス(1865ー1957)が1911年に作曲、同年4月3日にヘルシンキでシベリウスの指揮で初演されました 第1楽章「テンポ・モルト・モデラート、クアジ・アダージョ」、第2楽章「アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」、第3楽章「イル・テンポ・ラルゴ」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります
第1楽章が低弦の重々しい響きで開始されます 次いで、この日客演したルドヴィート・カンタ氏(元オーケストラ・アンサンブル金沢 首席)の独奏でメランコリックなメロディーが演奏されますが、素晴らしい演奏でした 間を置かずに続けて演奏された第2楽章では本多啓佑のオーボエが冴えていました 第3楽章ではクラリネット、フルート、オーボエ、ファゴットといった木管楽器群が大活躍でした 第4楽章は”謎”です 明るい曲想で、モーツアルトが歌劇「魔笛」で使用したグロッケンシュピール(鉄琴)まで登場し、不思議な世界感を醸し出しています もっと不思議なのはラストです。あっけない幕切れで、「えっ、これで終わり?」と言いたくなるような物足りなさを感じます シベリウスの意図は如何なるものか、考えてしまいます
この日のプログラムはエルガーが1910年、シベリウスが1911年の作曲ということで、同時期に完成した作品を並べて演奏した企画でした この2曲を比べただけでも曲想の違いを認識しますが、同時期にはマーラーも、ストラヴィンスキーも、ドビュッシーも第一線で活躍していたわけで、1910年前後の年はクラシック音楽界において豊作の年代だったのだな、とあらためて思ったコンサートでした