人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ファビオ・ルイージ ✕ ジェームズ・エーネス ✕ NHK交響楽団でベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」、ブラームス「交響曲第2番」を聴く ~N響9月度Bプロ

2022年09月23日 07時02分07秒 | 日記

23日(金・祝)。わが家に来てから今日で2812日目を迎え、米ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官は21日、トランプ前米大統領一族の中核企業トランプ・オーガニゼーションが、所有不動産の資産価値を偽るなど不正操作して利益を得たとして、トランプ氏と、長女イバンカ氏ら子供3人などを州裁判所に提訴したと発表した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     公文書無断持ち出しに 自社の会計不正操作 それでも次期大統領選に立候補する?

 

         

 

昨日、夕食に「チキンステーキ」と「エノキダケの味噌汁」を作りました 野菜はワンプレートに盛り付けてお皿を減らしました

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールでN響9月度Bプロ演奏会(2日目)を聴きました 新シーズン初めてのBプロ公演です。チケットはソルドアウトとのことで、文字通り満席です 自席は1階センターブロックですが最後列に近い席で、しかも通路側が取れませんでした 残念ながらこの席で1年間聴くことになります

プログラムは①ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61」、②ブラームス「交響曲第2番 ニ長調 作品73」です 演奏は①のヴァイオリン独奏=ジェームズ・エーネス、指揮=ファビオ・ルイージです

 

     

 

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつものN響の並び。コンマスはマロさんこと篠崎史紀です

1曲目はベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770ー1827)が1806年に作曲、同年12月23日にアン・デア・ウィーン劇場で初演されました 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」、第2楽章「ラルゲット」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏のジェームズ・エーネスはカナダ生まれ。5歳でヴァイオリンを始め、13歳でモントリオール交響楽団と共演。ジュリアード音楽院で研鑽を積みました

ルイージの指揮によりティンパニの連打で第1楽章が開始されます    独奏ヴァイオリンは弱音ながら音色の美しさが際立っています    演奏は流麗で落ち着いた雰囲気に満ちています   カデンツァが見事です    クライスラーだろうか。第2楽章はさらにそのスタイルが徹底され、ナーバスとも言えるような弱音で演奏されます    ソリストはストラディバリウスが弱音で演奏しても会場の隅々まで十分届くことを信じて弾いているかのようです 弱音だとどうしても聴衆は耳を傾けて聴こうとします。それを考慮に入れて演奏しているのだろうか、とさえ思ってしまいます ルイージはソリスト・ファーストの立場に立って指揮をするので、ソリストの音を消すような大きな音は出しません したがって全体的に抑制の効いた落ち着いた音楽づくりになります かなりテンポを落としてじっくりと聴かせる演奏を展開します 第3楽章に入ると一転、軽快な演奏が続きますが、個人的にはベートーヴェンにはもっとパワーがほしいところです しかし、こういう美麗で落ち着いたベートーヴェンもあっていいでしょう

満場の拍手にエーネスはアンコールにJ.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWV.1005」から第3楽章「ラルゴ」を流麗に演奏、再び大きな拍手を浴びました

 

     

 

プログラム後半はブラームス「交響曲第2番 ニ長調 作品73」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833ー1897)が1877年に作曲、同年12月30日にウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アダージョ・ノン・トロッポ ~ リステッソ・テンポ、マ・グラツィオーソ」、第3楽章「アレグレット・グラツィオーソ、クアジ・アンダンティーノ」、第4楽章「アレグロ・コン・スピーリト」の4楽章から成ります

ブラームスは「交響曲第1番」の初演を終えた翌1877年から毎夏、南オーストリアのヴェルター湖畔にあるペルチャッハで作曲活動をするようになります この曲は、風光明媚なその地で書かれ、歌心に満ちた曲想から「ブラームスの田園交響曲」と呼ばれています

ルイージの指揮で第1楽章が開始されます 冒頭のチェロの演奏からして伸び伸びとしていて、ブラームス独自の中低音の魅力を感じます 吉村結実のオーボエ、神田寛明のフルート、そして今井仁志のホルンが素晴らしい ルイージの指揮も、1曲目の弱音重視スタイルから解放されたかのような伸び伸びとした感じを受けます 全体的に明るい曲想の中で第2楽章には陰りが見えます 第3楽章でもオーボエとフルートの演奏が冴えています 第4楽章ではゆったりしたテンポから徐々にテンポを上げて緊張感を高めていくところが堪りません ルイージは、歌わせるべきところはテンポを落として十分に歌わせ、それからアクセルを踏んで緊張感に満ちた音楽を展開し、フィナーレに突入します。実に爽快な演奏でした

N響コンサートは終演後のカーテンコールの写真撮影が可能になったので、会場のそこかしこでスマホが活躍しました N響の思う壺と思いながらもシャッターを切りました

 

     

     

     

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