人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「ベルリン便り メンデルスゾーンが聴きたい」を聴く ~ 「ピアノ三重奏曲第1番」ほか:石原悠企 ✕ 藤原秀章 ✕ 野上真梨子 / 新国立劇場ゲネプロ見学会抽選に当選

2022年09月11日 07時05分24秒 | 日記

11日(日)。昨日、新国立劇場友の会「クラブ・ジ・アトレ」からポイントアップサービスのアイテム(折り畳み傘とエコバッグ)が届きました 傘はボトル・ケース付きなので濡れたまま持ち運べますが、難点は長いこと(25センチ)と重いこと(330グラム)です これは予想外でした。はっきり言って使えないかもしれない

【写真は上が折り畳み傘、下がエコバッグ】

 

     

 

むしろ、嬉しかったのは「抽選アイテム」で応募していたオペラ「ジュリオ・チェーザレ」ゲネプロ見学会の招待に当選したことです 当選者数が少ない有名なオペラの本番でなく、あまり知られていないオペラのゲネプロを選んで応募したのが功を奏しました 私は同オペラの初日公演を10月2日(日)に聴きますが、ゲネプロはその2日前の9月30日(金)に開かれるので、本番の予習として聴きます

 

     

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2800日目を迎え、ロシア・モスクワの区議グループは9日、プーチン大統領のウクライナ侵攻の責任を問い 辞任を要求したが、要請書で「(プーチン氏の)言動がロシアを冷戦時代に引き戻し、世界を核兵器で脅かすことにつながっている」と批判、「経済成長は実現せず、有能な人材が海外へ流出している」と指摘した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ロシアにも良心のある議員がいるのは心強い  しかし少数派なのですぐに潰される

 

         

 

昨日、サントリーホール「ブルーローズ」で「ベルリン便り メンデルスゾーンが聴きたい」公演を聴きました プログラムはメンデルスゾーン①ヴァイオリン・ソナタ  ヘ長調 MWVQ26,②チェロ・ソナタ 第2番 ニ長調 作品58,③無言歌より3曲、④ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 作品49です 演奏はヴァイオリン=石原悠企、チェロ=藤原秀章、ピアノ=野上真梨子です

石原悠企は1993年東京都生まれ。桐朋学園大学を経てベルリン芸術大学学士過程・修士課程を修了 ザルツブルク=モーツアルト国際室内楽コンクール2013年第1位ほか優勝・入賞歴多数

藤原秀章は1994年山梨県生まれ。東京藝大・同大学修了。ベルリン芸術大学大学院在学 第89回日本音楽コンクールチェロ部門第2位ほか入賞歴多数

野上真梨子は千葉県生まれ。桐朋学園大学を首席で卒業。ベルリン芸術大学大学院修了 第6回ブルクハルト国際音楽コンクールピアノ部門第1位ほか受賞歴多数

3人の経歴からも分かるように、タイトルの「ベルリン便り」は3人ともベルリン芸術大学の出身者であることから付けられたものです

 

     

 

自席はLb4列12番、左ブロック右から3つ目です

1曲目は「ヴァイオリン・ソナタ  ヘ長調 MWVQ26」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809ー1847)が1838年=29歳の時に作曲しました 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アッサイ・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります

初めて聴く作品ですが、全体を通して聴いた印象は、メンデルスゾーンらしい溌溂とした躍動感に満ちた音楽で、ヴァイオリンとピアノの対話が楽しく聴けました

2曲目は「チェロ・ソナタ 第2番 ニ長調 作品58」です この曲は1843年=34歳の時に作曲されました 第1楽章「アレグロ・アッサイ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アレグレット・スケルツァンド」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「モルト・アレグロ・エ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります

この曲も初めて聴く作品です 全体を通して聴いた印象は、伸びやかで気品に溢れた音楽で、チェロが良く歌い、ピアノがしっかり寄り添いました

 

     

 

プログラム後半の最初は「無言歌集」より「作品19-1  アンダンテ・コン・モト ”甘い思い出”」「作品67-4  プレスト ”紡ぎ歌”」「作品38-6  アンダンテ・コン・モト ”デュエット”」の3曲が野上真梨子さんのソロで演奏されました 1曲目の「作品19-1」がロマンティックで良いと思いました

最後の曲は「ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 作品49」です この曲は1839年=30紙の時に作曲、翌年ライプツィヒで初演されました 第1楽章「モルト・アレグロ・アジタート」、第2楽章「アンダンテ・コン・モト・トランクィロ」、第3楽章「スケルツォ:レジェッロ・エ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・アッサイ・アパッショナート」の4楽章から成ります

この曲が聴きたくてチケットを買ったようなものです 名曲中の名曲なのに、なかなか生演奏に接する機会がありません この日は絶好のチャンスでした

全体的に藤原秀章のチェロが良く歌い、石原悠企のヴァイオリンが抒情的に加わり、野上真梨子のピアノがアクセントをつけ、二短調特有のデモーニッシュな音楽を、絶妙のアンサンブルで奏でました 曲想として面白いと思うのは第3楽章「スケルツォ」です メンデルスゾーンの「スケルツォ」は「弦楽八重奏曲」にしてもこの曲にしても、「夏の夜の夢」の妖精が忙しそうにあちこちを飛び回っているような印象を抱きます とても楽しい音楽です

会場いっぱいの拍手に3人は、アンコールにメンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第2番ハ短調作品66」から第2楽章「アンダンテ・エスプレッシーヴォ」を優雅かつノーブルに演奏、再び満場の拍手を浴びました

この日のコンサートは、大好きなメンデルスゾーン三昧で、終始楽しく聴くことができました 今度CDショップに行ったときには「ヴァイオリン・ソナタ」と「チェロ・ソナタ」を買おうと思います

 

     

     

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