6日(火)。わが家に来てから今日で2795日目を迎え、北海道議会議員・道見やすのり氏が「国葬に反対する方々にお伝えしたい。わかったから、賛成してほしいとか野暮なことは言わないから、だからもう黙ってろ」とツイートしたことが物議を醸している というニュースを見て感想を述べるモコタロです
上から目線でものを言うのは議員の特徴か? 黙ることは認めることだ 自分が黙れ!
昨日、夕食に「ビーフカレー」と「生野菜とアボカドと鶏ササミのサラダ」を作りました ビーフカレーはいつものようにバラ肉を使っています
昨日、早稲田松竹でマイク・ミルズ監督による2021年製作アメリカ映画「カモン カモン」(モノクロ・108分)を観ました
ニューヨークで一人暮らしをしていたラジオジャーナリストのジョニー(ホアキン・フェニックス)は、妹から頼まれて9歳の甥ジェシー(ウッディ・ノーマン)の面倒を数日間みることになり、ロサンゼルスの妹の家で甥っ子との共同生活が始まる 好奇心旺盛なジェシーは、疑問に思うことを次々とストレートに投げかけてきてジョニーを困らせるが、その一方でジョニーの仕事や録音機材にも興味を示す それをきっかけに2人は次第に距離を縮めていく 仕事のためニューヨークに戻ることになったジョニーはジェシーを連れていくことを決める
何がビックリしたかと言って、「ジョーカー」での怪演でアカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスが、まったく真逆の、9歳の子どもに振り回される中年男を怪演していることです それと共に、9歳のジェシーを演じたウディ・ノーマンの演技力が素晴らしいと思いました 将来、大物になる予感がします
ジェシーは普通の子どもと違って、大人には通じない作り話を夢中で話し、それを受け入れない大人には心を開かないところがあります 独身のジョニーはまるで異星人のようなジェシーを前に、子育ての厳しさを味わうとともに、刺激に満ちた”疑似親子”を体験することになります
タイトルの「カモン カモン」は、「さあ行こう!」といった意味で使われています 人生いろいろあるけど、前を向いて行こう、というポジティブシンキングな言葉です
劇中、ジョニーがラジオ番組の一環として子どもたちに「未来について」インタビューをするシーンが挟まれますが、子供たちの現在置かれた境遇や、未来に対する考え方が率直に語られています 映画を観たわれわれは、「現在だけでなく、子供たちの未来を考えて責任ある行動をしなければならない」というメッセージを受け取ることになります
この映画はモノクロ映像で撮られています。それはなぜか? 監督は外面的なものに囚われず、二人の内面に集中できるようにあえてモノクロで撮ったのだろうか? マイク・ミルズ監督のみぞ知る、です
さて、音楽です ジェシーと暮らし始めて間もない朝のこと、ジョニーは大音響の音楽に目を覚まします ジェシーの部屋に行くと、モーツアルト「レクイエム」の「Dies irae(怒りの日)」が耳をつんざくような大音響で流れていました それは、母親が自分を置き去りにして、代わりに兄のジョニーを子守代わりに押し付けたことに対する怒りのように響きます この激しい「アレグロ・アッサイ」の音楽は、後のシーンでも流れます また、2人がタクシーで空港に向かう途中では、サックスのような楽器で演奏されたドビュッシー「月の光」が流れていました この曲も別のシーンでもう一度流れます この2曲の選曲だけをとっても、監督の音楽センスの良さを感じます