人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

セバスティアン・ヴァイグレ ✕ ファン・スミ ✕ 大西宇宙 ✕ 新国立劇場合唱団 ✕ 読売日響でブラームス「ドイツ・レクイエム」、ダニエル・シュニーダー「聖ヨハネの黙示録」を聴く

2022年09月21日 07時03分01秒 | 日記

21日(水)。わが家に来てから今日で2810日目を迎え、朝鮮中央通信は20日、金正恩朝鮮労働党総書記が、野党・朝鮮社会民主党のキム・ジョンウン委員長の逝去に際し、霊前に供花を贈ったと伝えた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     北朝鮮が複数政党を認めてることをアピールするためのフェイク政党だ  見え見え!

 

         

 

昨日、夕食に「鮭の西京焼き」「マグロの山掛け」「生野菜サラダ」「冷奴」を作りました コンサート前なのでサッポロCLASSICはありません

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールで読売日響「第621回定期演奏会」を聴きました プログラムは①ダニエル・シュニーダー「聖ヨハネの黙示録」、②ブラームス「ドイツ・レクイエム」です 演奏はソプラノ独唱=ファン・スミ、バリトン独唱=大西宇宙、合唱=新国立劇場合唱団、指揮=読響常任指揮者 セバスティアン・ヴァイグレです

ファン・スミはソウル出身のソプラノです。ミュンヘン音楽・演劇大学で研鑽を積み、2014年エリザベート王妃国際コンクール優勝など数々のコンクールに入賞しています

大西宇宙は西の空からやって来た宇宙人ではありません おおにし・たかおきと読みます。武蔵野音大・同大学院、ジュリアード音楽院で学び、リチア・アルバネーゼ=プッチーニ国際声楽コンクール等で優勝 シカゴ・リリック・オペラ所属歌手として多くのオペラに出演しました

 

     

 

P席に新国立劇場合唱団の女声30名、男声28名が市松模様でスタンバイ、オーケストラのメンバーが配置に着きます

弦は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並び。コンマスは林雄介。どうやら長原幸太から変更のようです パイプオルガンを使用しますが、オルガニストは2階正面のオルガン席ではなく、1階上手のヴィオラの後方にある「操作卓」で演奏するようです

1曲目はダニエル・シュニーダー「聖ヨハネの黙示録」です この曲は1961年チューリヒ生まれのダニエル・シュニーダーが2000年にアメリカのミルウォーキー交響楽団の委嘱により作曲、2001年2月8日にミルウォーキーで初演された作品で、今回が日本初演になります 澤谷夏樹氏のプログラムノートによると、「聖書の最終巻である預言の書を取り上げ、その内容を一続きのオラトリオとして組み立てた」ものです 詞章の内容に基づき大きく3つの部分に分かれていますが、曲は途切れなく演奏されます

ヴァイグレの指揮で演奏に入りますが、極めてエキセントリックな曲想で面喰います しかし、作曲者のペースに慣れてくると違和感なく受け入れられるのが不思議です ファン・スミは力強くも美しいソプラノです 大西宇宙は声が良く通ります 終盤になると急にラテン音楽のルンバ調になり、「エッ」と驚きました 黙示録にルンバ・・・「この人、何でもありかい」と思いましたが、これなら宗教音楽愛好家は増えるんじゃないか、と思ったりしました 全体を通して新国立劇場合唱団のコーラスが素晴らしく、また、オルガンが通奏低音として終始オーケストラ、ソリスト、合唱を支えていました オルガン奏者は手は一切使わず、足だけで演奏しました(低音部はペダルを足で踏んで演奏するので)。決して手抜きではありません、足からず

この曲は初めて聴きましたが、最初は「変な曲」と思ったものの、聴き終わったらすごくいい曲だと思いました 曲が素晴らしいからか、あるいは演奏者が素晴らしいからか、まあ両方でしょうね

 

     

 

プログラム後半はブラームス「ドイツ・レクイエム」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833ー1897)がマルティン・ルターのドイツ語訳聖書に基づいて1865年から68年にかけて作曲、1869年2月18日にライプツィヒで全曲が初演されました 第1曲「悲しむ人々は、幸いである」、第2曲「人は皆、草のようで」、第3曲「主よ、知らせてください」、第4曲「万軍の主よ、あなたの住まいは」、第5曲「あなたがたにも、今は苦しみが」、第6曲「地上に永続する都は」、第7曲「主にあって死ぬ人は幸いである」の7曲から成ります

ヴァイグレの指揮で演奏に入りますが、全体を通して聴いた印象は、とにかく合唱が素晴らしい 海外から来日したアーティストたちが驚くという、世界に通用する新国立劇場合唱団のコーラスが圧倒的な迫力で迫ってきます そして、第3曲と第6曲における大西宇宙のバリトン独唱がオーケストラの音を超えて迫ってきます さらに第5曲ではファン・スミの透明感のあるソプラノが、バッハの宗教曲を想起させます また、この曲でも通奏低音のオルガンがしっかりとオーケストラ、ソリスト、合唱を下支えしていました ヴァイグレは並みはずれた統率力で演奏を完結しました

カーテンコールが繰り返されますが、今回つくづく思ったのは常任指揮者はこうでなければならない、ということです 読響の楽団員の演奏姿を見れば、指揮者との信頼関係が完璧に築き上げられていることが分かります

「それにしても・・・」と思うのは、9月だけでもヤナーチェク「グレゴル・ミサ」(大野和士 ✕ 都響)、ヴェルディ「レクイエム」(ルイージ ✕ N響)、そして今回のシュニーダー「聖ヨハネの黙示録」(ヴァイグレ ✕ 読響)、ブラームス「ドイツ・レクイエム」(同)と聴いてきて、どれもが素晴らしいと思ったことです 立て続けに宗教曲を聴いて感動しているオレってヤバくね

この日のコンサート、大型台風に直面しなくてよかったと思いました

 

     

コメント
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