インターネットの創始者の1人、ジョン・ポステル氏

2020年01月24日 15時15分57秒 | 社会・文化・政治・経済

誰がインターネットを作ったのか、と問われたら「ジョンポステル博士が作った」といっても過言ではない偉人。

遺産

1998年10月16日、ロサンゼルスで心臓手術による合併症で死亡(55歳)。

これまで何度か「○○の父」と呼ばれる人物がこのコーナーに登場しているが、今回取り上げるジョン・ポステル(1943~98)は、「インターネットの神」といわれた人物である。

 ポステルは、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校の工学専攻で学士号、修士号を取得したあと、74年にコンピューター科学で博士号を取得。学生時代から、今日のインターネットの起源である米国防総省のARPANET開発に携わったほか、スタンフォード大学のネットワーク情報センター創設などに尽力。77年からは、南カリフォルニア大学の情報科学研究所に在籍した。

 複数のコンピューターを接続するネットワークの発展には、技術仕様やルールの共有が不可欠だ。そこで、ARPANETの発展に伴い、積極的に技術仕様を一般公開し、意見を公募して改善に活用しようという動きが始まる。

 この公開文書はRFCと呼ばれ、インターネットのさまざまな技術仕様やルール、知っておくと便利な知識などを集約したものとなった。意見を公募すれば、取りまとめ役が必要になる。ポステルは、69年から亡くなるまでのおよそ30年間にわたってRFCの編集者をつとめ、TCP/IP、SMTP、DNS、FTPなど、特に重要な通信プロトコル(手順)の策定に関わった。さらに、IPアドレスやドメイン名などの管理を行う組織IANAを設立した。

 ポステルは55歳の若さで急逝したが、その偉業をたたえ、「ジョン・ポステル賞」が創設された。毎年1回、データ通信の分野で多大な貢献をした人物や組織などに授与されている。 (ScriptWorks・樫崎ゆき)

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インターネットの構築に対するジョン・ポステルの貢献の意義は、インターネットのコア技術文献の一部を形成するものであり、ヴィントン・サーフが書いた追悼文、 RFC 2468 "I Remember IANA" にまとめられている。また、Danny Cohenも RFC 2441 "Working with Jon" として追悼文を書いている。

ジョン・ポステル(Jon Postel)ことジョナサン・ブルース・ポステル(Jonathan Bruce Postel ([pəˈstɛl])、1943年8月6日 - 1998年10月16日は、アメリカ合衆国計算機科学者である。インターネットの開発、特にインターネット標準に関して多くの重要な貢献をした。

彼は主に、Request for Comments(RFC)文書シリーズの編集者、Simple Mail Transfer Protocol(SMTP)の作者として、そして亡くなるまでInternet Assigned Numbers Authority(IANA)の管理者を務めていたことで知られている。

インターネットソサエティポステル賞英語版南カリフォルニア大学情報科学研究所のポステルセンターは、彼を記念して名付けられた。

彼が亡くなったとき、ヴィントン・サーフが追悼文を書き、 RFC 2468 として公開された。

2012年、インターネットソサエティによってインターネットの殿堂入りを果たした


中学生の少女2人に「睡眠導入剤」飲ませ性的暴行

2020年01月24日 14時58分19秒 | 事件・事故

その様子をスマホで撮影も 30代の男を逮捕・起訴

1/24(金) 関西テレビ

SNSなどで知り合った中学生の少女2人に、睡眠導入剤を飲ませて性的暴行を加えたとして、30歳の男が逮捕・起訴されていたことが分かりました。

男は起訴内容を認めています。

住居不定の井上成矢被告(30)は、去年8月から9月にかけて、中学生の少女2人に睡眠導入剤を飲ませて抵抗ができない状態にし、自宅などで性的暴行を加えた準強制性交などの罪に問われています。

井上被告は去年9月に逮捕されていて、去年11月から開かれた裁判で検察は井上被告が当時13歳の少女とSNSを通じて知り合い、睡眠導入剤を砕いて飲み物に混ぜたり、かぜ薬と偽って飲ませたりしていたと指摘。

過去に交際していた当時14歳の少女には、乱暴した上で、スマートフォンを使ってその様子を動画で撮影していたと述べました。

井上被告は、起訴内容をいずれも認めています。

 
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「大人への不信感が命奪う」 千葉小4女児虐待死で検証報告書

2020年01月24日 14時43分24秒 | 事件・事故

 昨年1月、千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が自宅浴室で虐待死した事件で、市は23日、有識者らによる検証報告書を公表した。児童相談所との連携不足や危機感の欠如から適切な対応ができていなかったと厳しく指摘。「心愛ちゃんの命を奪ったのは、公的機関に所属する大人への不信感だった」とした。事件は24日で1年となる。

【表】千葉小4女児虐待死をめぐる経緯

 報告書では、市教育委員会が平成30年1月、心愛さんが父親からの虐待を訴えた小学校でのアンケートの写しを父親の勇一郎被告(42)=傷害致死罪などで起訴=に渡したことを市児童家庭課や県柏児童相談所に報告していなかったことなどについて「その場しのぎ」の対応と非難した。

 また、主に心愛さんが野田市に転居してきてからの状況を時系列でたどり、「そもそも一時保護を解除すべきではなかった」「夏休み明けに登校してこなかった時点で、理由を確認しなかった」「亡くなる直前に父親が欠席の延長を申し出たときに、危機感を共有しなかった」など、少なくとも13回、児童相談所や野田市などが介入しなければならない状況があったとした。

 さらに、「市の福祉、学校、児童相談所職員の誰であれ、頼れる大人が1人でもいたら救えたはず」として、各行政機関の職員の姿勢や対応を「子供への裏切り」「乱暴」と強く批判した。

 




「庶民と切れた、学問は終わりです」公害研究者・宇井純さん

2020年01月24日 14時18分33秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力
▽何のために学ぶのか?
それは、学んだことを生かすためだ。
▽本は知識を得るためだけのものではない。
人生の指針の書として、現実の生活で実践していけるように、共に学び語り合うのだ。
▽命は何のために使うべきか。
思うに三島由紀夫の自決にどのような意味があったのか。
▽身命を捧げるとは、ただ死ぬことではない。
 
▽「被害者の手足となって働いてみると、解決の智慧がわく。庶民と切れた、学問は終わりです」公害研究者・宇井純さん
 
プロフィール   宇井 純[うい じゅん]
東京都生まれ。東大工学部卒業後、民間企業を経て、1965年に同学部助手に就任。
独自に水俣病の原因究明に向け研究を行い、その結果を国際会議で発表。
年からは、当時「象牙(ぞうげ)の塔」の象徴だった東大で、一般市民を交えて公害問題について学ぶ「公害原論」を、大学非公認の夜間自主公開講座として15年間にわたり主宰した。
 
 企業や行政の側に立つ学者の姿勢を批判し、公害被害者と共に闘う姿勢は、全国の反公害運動に大きな影響を与えた。しかし、東大では昇進の道を閉ざされ、「万年助手」として全国にその名を知られることになった。
 
 1986年、大学側の強い招きで沖縄大教授に就任。ここでも新石垣空港建設反対運動などの環境問題に取り組み、2003年に同大を退職した。
 
1932年 東京に生まれる
1956年 東京大学応用化学科卒業
日本ゼオン(株)に3年間勤務した後、東京大学大学院工学研究科応用化学専門課程に戻り、プラスチック溶融体の流動特性を研究
1959年     水俣病の水銀説を聞き、個人的に調べ始める。大学院博士課程は土木工学科に進む
1965年     新設の東大工学部都市工学科の助手に就職
1966年 ミュンヘンの国際水質汚濁防止会議で新潟の第2水俣病について発表。翌年から新潟水俣病の被害者が提訴した民事訴訟に弁護団補佐人として加わり、公判廷尋問で活躍
1968-69年 WHO(世界保健機構)上級研究員としてヨーロッパの公害を調査、オランダでは酸化溝による下水処理を研究
1970年 水銀問題の紹介によりフィンランド自然保護協会大賞を受賞
同年、東大に帰任してから、公害の研究・調査結果を市民に直接伝える場として、自主講座「公害原論」を開講、以後15年にわたる自主講座で環境問題の市民学習運動を組織し、環境科学研究の促進への強い刺激を与える一方、市民の手による公害監視運動、被害者救済・支援活動、企業の"公害輸出"を阻止するなど全国の公害反対運動に対するサービス・情報ネットワークを築いた。今日、全国の大学が公開講座を催し、市民へのサービスと大学自身の活性化を図ろうとするのは、宇井純自主講座の成果に学ぶものといえる
1979年     アジア環境協会を再組織して会長に就任
1982-83年   ルブライト研究員として米ミシガン州立大に留学
1986年     東大助手(21年間)を退職、沖縄大学教授に就任
1987年     沖縄大学図書館長に就任
1990年     沖縄大学でも公開講座開講
同 年      スモン基金奨励賞受賞
1991年     「UNEPグローバル500賞」受賞
 
 国連環境計画グローバル500賞など数々の賞を受賞。著書に「公害原論」などがある。

初心を思い起こし

2020年01月24日 14時15分34秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽燃え上がる求道の心。
▽分断と不信の文明の闇を消滅させてゆく、調和と信頼の旭日の光明。
▽リーダー率先の励ましが、勇気と団結を生む。
▽自分自身の生命を変革し、周囲の人々も、環境もより良く変えてゆく。
▽世の中の変化は激しい。
人の心もまた移ろう。
周囲の状況が変われば、どんなに決意していても、意志が揺らぐこともある。
そのたびに初心を思い起こし、自ら決めた目標へ挑戦を続けることができるか。
そこに人生の勝利の要諦がある。
▽小事ができない者に大事はできない。


「新型肺炎の感染規模はSARSの10倍」香港の専門家

2020年01月24日 12時55分17秒 | 社会・文化・政治・経済

新型コロナウイルスによる肺炎患者が500人以上確認された中国・武漢で1月21日から22日にかけて調査を行った重症急性呼吸器症候群(SARS)専門家で香港大学教授の管軼(グアン・イー)氏は、現地メディアの「財新」の取材に対して、「保守的に見積もっても、今回の感染規模はSARSの10倍以上だろう。武漢は既に制御不能だ」と語った。

【全画像をみる】「新型肺炎の感染規模はSARSの10倍」香港の専門家、「武漢はすでに制御不能」と絶望

管氏は2003年にSARSが爆発的に流行したとき、感染源を市場の野生動物と突き止めて政府に対策を進言、一層の感染拡大を防いだことで知られる。

今回の新型肺炎では1月15日に香港メディアに対し、「あと数日新規患者が出なければ、封じ込めに成功したと判断できる」と述べ、楽観的な姿勢を見せていた。当時、患者は武漢市内だけで確認され、患者数は41人で止まっていた。

感染防止より年越しの買い物を優先する市民に絶句

管氏は患者が一気に増え、感染が他都市にも飛び火した21日に調査のため武漢入り。最初に野菜市場を視察した。

管氏は「市場は年越しの買い物をする多くの人でにぎわっており、私はまずその光景に驚いた。市場の地面は湿っており、風通しも良くなかった。それなのにマスクをしている人は1割もいなかった」と述べた。

その後、市内を見回った管氏は、武漢の新型肺炎が既に制御不能な状態だと判断、22日の航空券を買った。

「SARS、鳥インフルエンザの現場を数多く経験した百戦錬磨の私でも、逃亡兵になるしかなかった」

22日に武漢空港に着いて、管氏は再び絶句した。専門家が「武漢にいる人は武漢にとどまり、外地の人は武漢に入らないでほしい」と警告しているにもかかわらず、空港には団体旅行客がちらほらいて、空港の床が消毒されていなかったからだ。

管氏によると、保安検査場にいた空港スタッフは薄いマスクをつけており、「あなたは多くの人に接するのに、そのマスクでは役に立たない」と声を掛けると、「上司がマスクをつけるとイメージが低下するといって、着用に後ろ向きだ」と答えたという。

管氏は、「政府が新型肺炎の封じ込めに全力をあげると声明を出し、現地は厳戒態勢をとっていると想像していたが、全くそんなことはなく、危機感は感じられなかった。庶民は感染症対策よりも新年の準備を優先していた。何とかわいそうだと思った」と語った。

管氏は、感染源の特定について、「(初期の患者の感染源とみられる)華南海鮮市場は閉鎖、洗浄され、痕跡が消えている。動物をたどるのは難しく、ウイルスを運んできた元凶を探すのは無理だった」と述べた。

潜伏期間へて25、26日に感染者拡大も

SARS新型コロナウイルスの違いについて、「SARSは感染すると短期間で重症化する傾向にあり、感染者の60~70%は、スーパー・スプレッダーから感染した。感染経路ははっきりしており、スーパー・スプレッダーと接触した人を隔離すればよかった。武漢の肺炎は潜伏期間が1週間ほどあり、軽症患者も多いため、感染者を発見するのも難しい」と管氏。

「感染拡大のタイミングは既に逸している。武漢市の多くの若者がすでに帰省や旅行で武漢を離れており、多くの潜伏期にある感染者とともにウイルスが全国に移動している。25、26日ごろに発症者がさらに増えるだろう」と述べ、「保守的に見積もっても、今回の感染規模はSARSの10倍以上になる。これまでどんな感染症でも、食い止める方法があると思ってきたが、今回は無理だ。恐ろしい」と悲観的な見通しを示した。

武漢市は23日になって、航空機を含む公共交通機関の運行を停止し、事実上封鎖された。だが、春節を控え多くの人が既に市外に出ており、武漢在住の女性が咳や熱があるのに薬で抑えてフランスに入国、SNSで報告し非難が殺到している。

(文・浦上早苗)

 
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「新型肺炎の感染規模はSARSの10倍」香港の専門家

2020年01月24日 12時55分17秒 | 社会・文化・政治・経済

新型コロナウイルスによる肺炎患者が500人以上確認された中国・武漢で1月21日から22日にかけて調査を行った重症急性呼吸器症候群(SARS)専門家で香港大学教授の管軼(グアン・イー)氏は、現地メディアの「財新」の取材に対して、「保守的に見積もっても、今回の感染規模はSARSの10倍以上だろう。武漢は既に制御不能だ」と語った。

【全画像をみる】「新型肺炎の感染規模はSARSの10倍」香港の専門家、「武漢はすでに制御不能」と絶望

管氏は2003年にSARSが爆発的に流行したとき、感染源を市場の野生動物と突き止めて政府に対策を進言、一層の感染拡大を防いだことで知られる。

今回の新型肺炎では1月15日に香港メディアに対し、「あと数日新規患者が出なければ、封じ込めに成功したと判断できる」と述べ、楽観的な姿勢を見せていた。当時、患者は武漢市内だけで確認され、患者数は41人で止まっていた。

感染防止より年越しの買い物を優先する市民に絶句

管氏は患者が一気に増え、感染が他都市にも飛び火した21日に調査のため武漢入り。最初に野菜市場を視察した。

管氏は「市場は年越しの買い物をする多くの人でにぎわっており、私はまずその光景に驚いた。市場の地面は湿っており、風通しも良くなかった。それなのにマスクをしている人は1割もいなかった」と述べた。

その後、市内を見回った管氏は、武漢の新型肺炎が既に制御不能な状態だと判断、22日の航空券を買った。

「SARS、鳥インフルエンザの現場を数多く経験した百戦錬磨の私でも、逃亡兵になるしかなかった」

22日に武漢空港に着いて、管氏は再び絶句した。専門家が「武漢にいる人は武漢にとどまり、外地の人は武漢に入らないでほしい」と警告しているにもかかわらず、空港には団体旅行客がちらほらいて、空港の床が消毒されていなかったからだ。

管氏によると、保安検査場にいた空港スタッフは薄いマスクをつけており、「あなたは多くの人に接するのに、そのマスクでは役に立たない」と声を掛けると、「上司がマスクをつけるとイメージが低下するといって、着用に後ろ向きだ」と答えたという。

管氏は、「政府が新型肺炎の封じ込めに全力をあげると声明を出し、現地は厳戒態勢をとっていると想像していたが、全くそんなことはなく、危機感は感じられなかった。庶民は感染症対策よりも新年の準備を優先していた。何とかわいそうだと思った」と語った。

管氏は、感染源の特定について、「(初期の患者の感染源とみられる)華南海鮮市場は閉鎖、洗浄され、痕跡が消えている。動物をたどるのは難しく、ウイルスを運んできた元凶を探すのは無理だった」と述べた。

潜伏期間へて25、26日に感染者拡大も

SARS新型コロナウイルスの違いについて、「SARSは感染すると短期間で重症化する傾向にあり、感染者の60~70%は、スーパー・スプレッダーから感染した。感染経路ははっきりしており、スーパー・スプレッダーと接触した人を隔離すればよかった。武漢の肺炎は潜伏期間が1週間ほどあり、軽症患者も多いため、感染者を発見するのも難しい」と管氏。

「感染拡大のタイミングは既に逸している。武漢市の多くの若者がすでに帰省や旅行で武漢を離れており、多くの潜伏期にある感染者とともにウイルスが全国に移動している。25、26日ごろに発症者がさらに増えるだろう」と述べ、「保守的に見積もっても、今回の感染規模はSARSの10倍以上になる。これまでどんな感染症でも、食い止める方法があると思ってきたが、今回は無理だ。恐ろしい」と悲観的な見通しを示した。

武漢市は23日になって、航空機を含む公共交通機関の運行を停止し、事実上封鎖された。だが、春節を控え多くの人が既に市外に出ており、武漢在住の女性が咳や熱があるのに薬で抑えてフランスに入国、SNSで報告し非難が殺到している。

(文・浦上早苗)

 
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新型コロナ「日本国内でも広がる可能性」と東大教授

2020年01月24日 12時38分43秒 | 社会・文化・政治・経済

中国・武漢を震源地に拡大を続ける新型コロナウイルスを巡る問題。中国の報道によると、これまでに中国全土で新型コロナウイルスへの感染者が500人を超え、17名が死亡している。

中国で続く感染の拡大、そして欧米への感染の飛び火。現状をどう見るか、東京大学大学院医科学研究所でウイルスや感染症を専門とする河岡義裕教授に話を聞いた。

1.SARSと比べて感染の広がりは早い

河岡教授によると「ウイルスの全体像が見えていないので病原性については分からないことが多い」としながらも、感染の拡大ペースはSARSを上回っているのではないかという。

ただし、河岡教授は「ウイルスの伝播(感染の広がり)が早いといっても、ウイルスの病原性がSARSよりも強いかどうかは分かりません」と話す。というのも、ウイルスの感染が拡大するペースは、ウイルスの感染力以外に、人の移動の流動性による影響も大きいからだ。

SARSが流行した2003年と比較して、現代では中国国内での人の動きはもちろん、中国を出入りする人の動きも激しくなっている。たとえウイルスの感染力が低かったとしても、多かれ少なかれ人の間での感染の拡大が起きている以上、人の流動性が高まることで感染が爆発的に広がる可能性がある。

1月24日から始まる春節(旧正月)休暇では、中国から日本への旅行者が激増することが予想されており、日本での感染拡大が懸念される。

2.人への感染拡大でさらに変異も

また、河岡教授は、今後のウイルスの広がり方について、次のように話す。

「ウイルス自体は野生動物から来ているのは確かです。さらに、人に感染して広まっていく中で、ウイルスが変異して病原性が変わっていく可能性もあります」(河岡教授)

中国では、野生動物を食べる文化があり、今回の新型コロナウイルスの震源地と考えられる海鮮市場にも、野生動物が生きた状態で飼育されているという。こういった動物の中に新型コロナウイルスを保有している個体がおり、直接接触した人から感染が広がっていったとみられる。

現段階で感染源となった野生動物は特定されておらず、ウイルスの詳細も分かっていない。

河岡教授は「ウイルスはすでに中国以外にも広がっています」と悩ましい現状を語る。

最悪なのはウイルス自体の感染力が非常に強い上、中国当局が発表しているよりもはるかに多くの重症者・死者が発生しているような場合だ。

中国の現状の発表を信じる限り、今回の新型コロナウイルスは最悪のケースではなさそうではあるものの、今後、ウイルスが変異することで状況は刻一刻と変わる可能性があるため、冷静に状況を注視しておくべきだろう。

3.日本国内で広がる可能性は十分ある

河岡教授は、感染の収束に向けてこう話す。

「 今後、国内でこのウイルスが広がる可能性が十分に考えられるので、2009年のインフルエンザのパンデミックの際に取った対策と同じような対策を今回も直ぐに発動出来るように、準備を進めるべきである 」

2009年には、新型インフルエンザ(A型H1N1)の世界的な大流行が起こった。日本では、新型インフルエンザ特別措置法にもとづき、厚生労働省が主体となって「新型インフルエンザ対策行動計画」の改定などが行われ、国内での感染防止策や医療ガイドラインなどが具体的に示されていた。

今のところ、今回の新型コロナウイルスに関連した具体的なガイドラインなどはない。

厚生労働省健康局の担当者は、1月22日の段階で、Business Insider Japanの取材に対して、「世界保健機関(WHO)での緊急会議が22日未明に行われる予定なので、それを受けて今後の日本での対応について発表する予定です」と話した。

なお、厚生労働省では1月22日現在、国内・国外で確認された感染者と濃厚接触した恐れのある国内在住者18名に対して、健康状態を追跡調査していると発表。今のところ、1月15日に確認された感染者を除いて、新たな感染者は確認されていない。

4.1月22日未明、WHOの緊急会合が行われている

WHO(世界保険機関)は1月22日(現地時間)、スイスのジュネーブで、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大防止について、緊急会合を開催。「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるかどうか協議している。

5.感染者500人超、17人死亡

1月22日、中国、国家衛生健康委員会は北京で記者会見を実施。これまでに中国全土で新型コロナウイルスへの感染者が500人を超え、17名が死亡したことを明らかにした。

新型コロナウイルによる致死率は、2003年に中国を震源地として世界的に流行した新型コロナウイルスを原因とした「SARS(重症急性呼吸器症候群)」の致死率・約9%と比較すると低いといえるものの、高齢者や子どもへの感染・重症化には十分な注意が必要だ。

また、21日には、ついにアメリカでも、武漢から帰国した男性1名が新型コロナウイルスを原因とする肺炎を発症していたことが確認された。 これで海外への感染が拡大した例は、タイ、日本、韓国、台湾に続いて5か国目となった。

(文・三ツ村崇志)

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安倍首相補佐官・河井克行議員のパワハラ、セクハラ、殴る蹴る

2020年01月24日 11時55分11秒 | 社会・文化・政治・経済

・・・辞めたスタッフ200人超のブラック職場

今週の『週刊文春』の巻頭は「安倍首相補佐官・河井克行の暴力とパワハラ」だ。

河井氏(52)は首相補佐官で「ふるさとづくり推進および文化外交」担当で、沖縄担当政策統括官である。

週刊文春によれば、松下政経塾出身で、広島県議を経て1996年の衆院選に自民党から出馬して初当選した。

当選6回の中堅議員で、鳩山邦夫氏が会長を務める「きさらぎ会」の幹事長である。12年の自民党総裁選で鳩山氏とともにいち早く安倍支持を打ち出し、その論功行賞で昨年(2015年)10月に補佐官に就いた人物だそうだ。

   英語が堪能で、安倍外交の尖兵として、米国議会に対して理解を広げる役回りだという。また、外務省が官邸の意向を無視して勝手な動きをしないよう見張る役割も担っているという。本人は「月の内半分は外遊している」と豪語している。

   そんな安倍首相の従順なポチ役を務める人物に、部下への暴力やパワハラ、セクハラまであり、暴力については証拠写真もあるというのだから穏やかではない。

たしかに、左腕にアザがはっきりと写っている元秘書の写真が載っている。元秘書は中村秀雄氏(74)で、99年4月から7月にかけて河井氏の秘書兼運転手を務めていた。

<「あの人は私が車の運転をしとると、運転の仕方や言葉づかいが気にいらんと言っては、『このやろう』と罵声を浴びせかけ、ハンドルを握る私の左腕めがけて後部座席から革靴のまま蹴ってきよるのです。こちらは運転中じゃけん、よけることもできん」(中村氏)>

   毎日のように殴られていた中村氏は、たまりかねて病院に駆け込み、そのとき撮ってもらったのが掲載されている写真だという。それ以外にも、中村氏がいうには、選挙中に強力な対立候補のポスターを見つけると、剥ぎ取れと河井氏に指示され剥ぎ取ったというのである。

   河井氏のところを退職した中村氏は、広島県警に傷害罪で河井氏を告訴し、ポスター剥がしについても器物損壊罪で告発した。だが、当の中村氏が河井氏の選挙ポスターをカッターナイフで切り裂いた現行犯で逮捕されてしまうのである。本人は「どうしても我慢がならなかった」といっているが、馬鹿なことをしたものである。そのために告訴した件も立ち消えになってしまった。

   しかし、河井氏のパワハラはひどいものだと元秘書のA氏も証言している。<「私が河井事務所に入った時に『あなたがこれで二百何十人目だったっけ』と言われました。ブラック職場として有名になり、一時は職安に求人を出すこともできないほど」>

   最短5分しかもたなかった秘書もいるそうだ。また地元の「第一タクシー」の会長も、河井事務所から運転手を出してくれといわれたが、誰を出しても3日ともたなかったと話している。気にくわないと運転席を蹴る、助手席に乗ったら手で叩く。暴言、無理難題を吹っかけてくるので、120人いた乗務員の誰もやりたがらなくなって断るようになったという。

   それ以外にも、女性記者に対するセクハラまであったという。そうだとすれば、ハラスメントの総合デパートのような人物である。妻は広島県議で、週刊文春の取材に対して、秘書への暴力は「事実無根」だとしているが、「秘書の入れ替わりが激しいのは事実」だと認めている。

   当の河井氏は取材には答えず、「カナダへの外遊」に飛び立ってしまったそうだ。だが、ここに書かれた秘書に対する数々の暴力行為については、答える義務があるはずだ。逃げ隠れしてほとぼりが冷めるまで待とうというのでは、政治家失格といわれても仕方あるまい。


安倍首相はかつてこき下ろされた“あの男”を許さない

2020年01月24日 11時55分11秒 | 社会・文化・政治・経済

「首相の責任」 「(総理)もう過去の人」 

週刊文春 2019年6月27日号

参院選を目前に、安倍晋三首相(64)が、仇敵を抹殺するべく、広島での“仁義なき戦い”に力を入れている。
仇敵とは溝手顕正(けんせい)前参院議員会長(76)のこと。

2007年夏の参院選、安倍首相は小沢民主党に惨敗したが、続投に拘泥した。当時防災相だった溝手氏は会見で「首相本人の責任はある。(続投を)本人が言うのは勝手だが、決まっていない」と痛烈に批判した。12年2月にも、野田佳彦政権に対し、消費税増税関連法案への賛成と引き換えに衆院選を迫る「話し合い解散」を主張した安倍氏を、会見で「もう過去の人」とこき下ろし、波紋を呼んだ。
安倍氏は、そうした恨みを片時も忘れない。参院議長を決める16年夏、岸田派は溝手氏を推したが、「首相が反対して止めた」(党幹部)。
そして、今回の参院選。定数2の広島選挙区で楽々と当選を重ねてきた溝手氏に、同じく自民公認の新顔として、河井克行総裁外交特別補佐の妻・案里元県議を刺客としてぶつけたのだ。

すでに安倍事務所のスタッフ数人を広島に常駐させるほど力を入れている。
6月2日に広島で開かれた案里氏の決起集会には、首相に近い塩崎恭久元厚労相の他、森山裕国対委員長、山口泰明組織運動本部長、吉川貴盛農水相らが出席。

 

森山ら3氏はいずれも菅義偉官房長官に近く、官邸こぞって案里氏に肩入れする構図だ。水面下では他の党幹部にも溝手氏の応援に入らないよう要請。「首相は『野党が弱い広島では2人通せる』と表では言うが、『溝手は落ちていい』という本音が透けてみえる」(政治部記者)。
ただ案里氏も盤石ではない。

夫は16年、「週刊文春」で秘書への暴力や女性記者へのセクハラ問題を報じられ、地元でも評判が悪い。

昨春、岸田文雄政調会長の県連会長退任に伴って後継かと目されたが、県議らが宮沢洋一参院議員を推し「河井会長」を必死で阻止したほどで、温厚で知られる岸田氏も「嫌い」と公言する。案里氏の評判も芳しくない。「国政に出ることばかり考えている野心家だが県議4期でさしたる実績はない」(地元政界関係者)と厳しい声も。

 岸田氏は自派閥の溝手氏を全面支援の構え。「首相とは『どんな結果でも互いが傷つかないようにする』というあうんの呼吸がある」(政治部デスク)というが、万が一溝手氏が落選すれば、岸田氏の派閥領袖としての権威は地に堕ちる。ポスト安倍レースに生き残るためにも、正念場だ。

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溝手候補の選挙資金は1500万円

河井案里(元県議)候補の選挙資金は1億5000万円

 

 

 


 


「新型肺炎」1・24日本拡散警戒!

2020年01月24日 11時39分50秒 | 社会・文化・政治・経済

初期対応の失敗と“隠蔽体質”中国が世界にもたらす災厄
2020.1.23 zaKzaK

中国・武漢発の新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が止まらない。

新たに米国や台湾で患者が確認され、中国国内も発症者が300人を超えたが、氷山の一角とみる研究者も多い。24日からの「春節」でのべ約30億人が中国内外を移動すると予想され、日本でも一気に感染が拡大する恐れもある。中国当局の初期対応の失敗と隠蔽体質が世界に災厄をもたらしている。

 ■米国、台湾でも感染者

 米疾病対策センター(CDC)は21日、シアトル近郊で武漢市から来た男性1人が、新型肺炎と診断されたと発表した。アジア以外での患者の報告は初めて。台湾でも同日、武漢から戻った台湾南部出身の女性(55)が感染したと発表。これまで中国以外では日本、タイ、韓国で患者が報告されていた。

 中国国内では22日までに、新型肺炎の発症者が300人を超えたが、英研究チームは感染者が1700人超と推計。香港大学の研究チームも、感染者が武漢市だけで約1300人にのぼり、中国20都市に広がっているとの推計を公表した。

 「武漢は地理的に特別な場所だ」と解説するのは評論家の石平氏。「中部の鉄道網がほぼ集約されている交通の要衝で、東西南北へ延びる『十字架』の真ん中に位置するのが武漢だ。新型肺炎も交通網を通じてすでに中国全土に飛び火している可能性もある」と語る。


 こうしたなか、感染の深刻さを過小評価したり、肺炎の情報をネットに投稿した市民を処罰したりした地元当局の初期対応に批判が集まっている。「不都合な情報を隠蔽しようとしたのではないか」との指摘もあり、責任追及を求める声も上がっている。


“カジノ”選定基準の方針 3月以降に先送り検討

2020年01月24日 11時36分31秒 | 社会・文化・政治・経済

政治2020.01.21 ANN

カジノを含むIR(統合型リゾート)の選定基準に関する基本方針の決定について、政府が3月以降に先送りをする方向で検討していることが分かりました。

 政府は基本方針について当初、今月末に決定する方針でした。しかし、国土交通省は自民党の森山国対委員長に対して「少し時間の余裕があるので、カジノ管理委員会の意見もしっかりと聞いて、基本方針を決定したい」と説明し、決定を3月以降に延期すると伝えたとのことです。
 自民党・森山国対委員長:「(Q.時間の猶予があるというのは大体いつごろまでか?)3月までは大丈夫なんじゃないですかね。3月か4月までは。逆算していって」
 また森山国対委員長は、今回の政府方針と自民党の秋元議員が逮捕されたIRを巡る汚職事件との関連はないと強調しました。


カジノ事業者と政府関係者“接触ルール”策定検討へ

2020年01月24日 11時30分14秒 | 社会・文化・政治・経済

2020.01.23 テレ朝

IR(統合型リゾート)汚職事件を受け、カジノ事業者との接触にルールを設ける方針です。

 国会では日本維新の会がカジノ事業者と行政の癒着を防ぐため、面会を規制するなどのルールを導入すべきだと問いただしました。
 安倍総理大臣:「いわゆる接触ルールの策定についても基本方針に盛り込むことを検討して参ります」
 安倍総理はこのように述べ、事業者と関係省庁の大臣や副大臣らの接触について規制を設ける考えを示しました。カジノ整備のための基本方針については、政府は3月以降に決める方向です。


河井案里氏に選挙資金1.5億円 落選候補の支援者激怒

2020年01月24日 11時23分20秒 | 事件・事故

[2020/01/23 テレ朝 ]

去年の参議院選挙の前に河井案里議員に対し、1億5000万円にも及ぶ選挙資金が渡っていたことが分かりました。同じ選挙区で落選した自民党候補の溝手顕正氏の10倍で、支援者は激怒しています。

 支援者は怒っています。
 溝手顕正氏の支援者(支援して32年)藤井啓文さん:「あまりにもひどすぎるよね。『新人だから倍』なら許容範囲かも分からないけど『10倍』はおかしい」
 疑問が浮上したのは、去年の参院選で党から受け取った選挙資金。広島で出馬した自民党の溝手顕正前議員がもう1人の公認候補の10分の1にあたる1500万円しか与えられなかったというのです。もう1人とは、ウグイス嬢日当疑惑で揺れる河井議員。1億5000万円を受け取ったとされます。23日にこれを認めました。
 自民党・河井案里参院議員(46):「(選挙まで)わずか2カ月半の間にそういった活動をしなければいけない。党勢拡大をしていかねばいけないということで、短い期間の間に資金が集中したものと考えております。違法性はないものと考えている」
 しかし、疑問の声は党内からも。
 自民党関係者:「かけ離れた額だ」
 自民党大臣経験者:「党からもらうことに何ら問題はないけど、問題は『使い道』でしょ」
 10倍の一部はウグイス嬢の日当にも充てられたのでしょうか。党内のいざこざがあった可能性も。落選した溝手氏は以前から総理の批判などをしていました。
 そんななか臨んだ参院選。当選枠が2しかないなか、自民党は2人を送り込みます。河井氏を推す菅官房長官と溝手氏を支援する岸田政調会長の代理戦争となったのでしょうか。


河井克行前法相 2か月半ぶりに登院 陳謝も離党や辞職否定

2020年01月24日 11時14分37秒 | 社会・文化・政治・経済
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河井克行 前法務大臣は去年10月、「週刊文春」で、先の参議院選挙で当選した妻の河井案里参議院議員の陣営が、いわゆるウグイス嬢に法律の規定を超える報酬を支払っていたなどと報じられて法務大臣を辞任し、先週には広島地検が事務所を捜索しました。

辞任以来、国会を欠席していた河井克行氏は、通常国会が召集された20日、およそ2か月半ぶりに登院し、国会内で記者団に対し「政治不信を招き、深くおわび申し上げたい。国会にしっかり出席して国会議員の責務を果たしたい」と述べました。

そのうえで「刑事事件としてすでに捜査が始まっており、捜査に支障を来すことは慎むよう弁護士に言われていることから、所感や考えを述べることは控えたい」と述べました。

一方、離党や議員辞職については「全く考えていない」と述べ、改めて否定しました。

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