2022年12月、愛知県の岡崎警察署の留置場で、公務執行妨害の疑いで勾留されていた43歳の男性が、ベルト型の手錠や縄などで連続100時間以上にわたって拘束され、その後、死亡しました。
男性の父親は、警察官らが統合失調症の症状があった男性に必要な医療措置を受けさせなかったとして、愛知県に1億円余りの賠償を求めています。
留置場に拘束の男性死亡裁判“痛みに耐えかね言うかと”元警部
3年前、愛知県の岡崎警察署の留置場で43歳の男性が手錠などで長時間拘束された後死亡したことをめぐり、遺族が賠償を求めている裁判で、原告側は検察から新たに開示された、留置担当の元警部の調書の内容を明らかにしました。
当時の調べに対し元警部は「しばらくすれば痛みに耐えかね『おとなしくするので外してください』と言ってくると思った」などと供述したということです。
2022年12月、愛知県の岡崎警察署の留置場で、公務執行妨害の疑いで勾留されていた43歳の男性が、ベルト型の手錠や縄などで連続100時間以上にわたって拘束され、その後、死亡しました。
男性の父親は、警察官らが統合失調症の症状があった男性に必要な医療措置を受けさせなかったとして、愛知県に1億円余りの賠償を求めています。
この問題では、留置担当の元警部が業務上過失致死の罪で罰金80万円の略式命令を受けていますが、21日の裁判で原告側は、元警部の調書などが検察から新たに開示されたとして、その内容を明らかにしました。
それによりますと、元警部は捜査段階の調べに対し「しばらくすれば男性が痛みに耐えかねて『おとなしくするので外してください』などと言ってくると思った」などと供述したほか、部下に対して「縛ることもストレス発散だと思ってやってもらえれば」などと伝えていたということです。
裁判のあと原告の代理人の海渡雄一弁護士は「痛みを与えて意に沿わない人を言うとおりにさせるというのは、まさしく拷問の定義そのものだ」と批判しました。
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