メイユイは、徹から得た金の大半を北京に送金する。
そして、彼女の姉と従妹が来日することなったのだ。
3人は中野・中央の6畳との4畳半のアパートの部屋に同居する。
メイユイはそれまで、新宿・大久保のアパートの4畳半に住んでいたのであるが、徹の斡旋で移転していた。
徹はアパートでメイユイに日本語を教えていた。
彼は過去に国語教師になり損ねた経緯があったのである。
メイユイは徹に恋愛感情を抱いていたが、徹は数か月前に歯科医師の天田孝蔵の勧めで歯科衛生士の戸田愛子と見合い結婚をしていた。
「センセイ、なぜ、結婚、わたしに、隠していたのですか」メイユイは泣くのだが、どうにもならない帰結だった。
「わたし、とても、残念です」二人のやりとりは、日本語が全く分からない彼女の同居人の姉と従妹には通じない問題であった。
徹は既に中国株の運用で3000万円余の利益を得ていた。
徹は再度、メイユウに500万円を渡す。
それが、結果的に皮肉にも裏目に出たのだった。
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