生活苦で自殺

2024年10月31日 11時23分27秒 | 社会・文化・政治・経済

「経済・生活問題」で自殺は、前年比484人増の5181人で、この2年で1・5倍増加した。

自殺対策白書 “子ども孤立させないよう地域全体の支援必要”

ことしの自殺対策白書は、自殺した子どもが去年も500人を超えたことから、不安や悩みを抱える子どもを孤立させないよう、家庭や学校を含め地域全体で支援していくネットワークづくりが必要だと指摘しています。

29日、閣議決定されたことしの自殺対策白書によりますと、去年1年間に自殺した人は、前の年より44人少ない2万1837人で、男性は2年連続で増加し、女性は4年ぶりに減少しました。

このうち、子どもは513人で、過去最多となった前の年と同じ水準となりました。

そして、2009年以降の子どもの自殺について原因や動機を詳しく分析したところ
▽小学生では「家庭問題」
▽中学生では「学校問題」
▽高校生では、男性が「学校問題」、女性は「健康問題」の割合が高くなっているということです。

また、時期については8月後半から増加し、夏休みが明ける9月1日が最も多くなっているとしています。

政府は不安や悩みを抱える子どもを孤立させないよう、家庭や学校を含め地域全体で支援していくネットワークづくりが必要だとして、今後も自治体や民間団体などと連携しながら対策を進めることにしています。

自殺統計でみた自殺者数の推移
警察庁の自殺統計原票を集計した結果(以下「自殺統計」という。)によれば、我が国の自殺者数は、昭和58年及び昭和61年に25,000人 を 超 え た も の の、 平 成 3 年 に21,084人まで減少し、その後、2万人台前半で推移していた。

しかし、平成10年は前年から8,472人増加して32,863人となり、平成15年は昭和53年の統計開始以来最多の34,427人となった。

その後、3万人台で推移した後、平成22年に減少に転じ、令和元年は最少の20,169人となった。令和2年に
11年ぶりに総数が増加に転じて21,081人となった後は21,000人台で推移し、令和5年は21,837人となった。

我が国の自殺者数は、近年、全体としては減少傾向にあるものの、こどもの自殺者数は増加傾向にある。特に、小中高生の自殺者数については令和4年に過去最多の514人となり、令和5年には同水準の513人となった。
多くのこどもが自殺するような社会には明るい未来は望めない。こどもの自殺を食い止め、そして、こどもたちが自殺に追い込まれることのないような社会を作るため、社会全体で対策に取り組む必要がある。


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