今日の「お気に入り」は、早朝のラジオ番組で聞いた「東京だョおっ母さん」。
島倉千代子(1938-2013)が、昭和32年(1957年)3月、19歳のとき、日本コロムビア
から発売されたシングル。通算150万枚のヒットとか。
前年の1956年に発売された美空ひばりのシングル「波止場だよ、お父つぁん」と同じ船村徹作曲。
「 1 久しぶりに 手を引いて
親子で歩ける うれしさに
小さい頃が 浮かんできますよ
おっ母さん
ここが ここが二重橋
記念の写真を撮りましょうね
2 やさしかった兄さんが
田舎の話を聞きたいと
桜の下で さぞかし待つだろ
おっ母さん
あれが あれが九段坂
逢ったら泣くでしょ 兄さんも
3 さあさ着いた 着きました
達者で永生き するように
お参りしましょよ 観音様です
おっ母さん
ここが ここが浅草よ
お祭りみたいに 賑やかね 」
野村俊夫作詞のこの歌の2番で登場する「桜の下」とは靖国神社のことを指しています。
昭和32年(1957年)島倉千代子は紅白歌合戦に初出場を果たしたそうですが、曲目は「逢いたいなァあの人に」
であったといいます。
その後、島倉千代子は通算35回紅白に出場したものの、過去のヒット曲を歌唱した「名曲紅白」でもこの
「東京だョおっ母さん」が歌われたことがないばかりではなく、代表曲のひとつなのに、紅白の舞台で
歌唱されたことは一度もなかったといいます。
こんなことにも目くじらたてる一部の国民とこんなことにも気を遣う国営放送がある変な国です。
そう言えば「糖尿だョおっ母さん」なんて替え歌もありました。
同じ早朝のラジオ番組で聞いた川柳。
「子供減り子供のような大人増え」
「母の日を子らに教える情けなさ」