高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、48年の歴史をもつ共同購入の会です。

40年前、なにを思い、なにをしていましたか その6

2017-02-02 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
今年は、土といのちの前身「高知土と生命を守る会」発足から40年。
現在、40周年の記念本を作成中です。
“土”と“いのち”を大切にする生産者たちの思いを伝え、
若い人たちの未来につながるような本にしたいと思ってます。
記念誌にはいろんな人が登場します。
乞うご期待!!   (管理人)

愛媛県宇和島市 八坂石鹸の増田明宏です。

八坂石鹸は、今年で85年を迎える。
私が継いだのは、ちょうど40年前。

50年程前、宇和島の施設やクリーニングの洗浄剤は、
八坂石鹸が作る粉石けんを使ってもらっていた。
その頃は、洗濯機が二層式、毎日忙しく、釜を焚いていたと思われる。
私も配達の時は、手伝っていた思い出がある。

合成洗剤は宇和島でも60年程前から出回っていましたが、
粉石けんの方が汚れ落ちも良く、まだ石鹸の時代が続いていました。
段々家庭用合成洗剤が普及し石鹸屋が廃業していく中、
製品には自信を持っていましたので、あまり心配もしていなかったようです。

しかしながら大型の全自動洗濯機の設置により、粉石けんは使われなくなり、
八坂石鹸も廃業に追い込まれていきました。

それから10年後、有吉佐和子の「複合汚染を読み」
石鹸の良さ、合成洗剤の危険性などを理解し、
石鹸屋を継ごうと東京から帰ってまいりました。
それ以降、釜を焚き続けています。
その時のことは忘れてはいません。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2017年2月号より再編集して転載しました。

管理人記
偶然にも、増田さんの歩みと 守る会の歩みが同時にスタートしたんですね。
コメント (2)
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