
たいもとさつまいもの収穫が終わると、次は大根の番となりました。3回目となる大根の収穫は、2回目と同様
に上々の出来でした。11月には、畑へ行くたびに10本以上の大根を穫って帰ることができました。「大根を作る
力はついたな」、と独りごちたものです。
同じ頃、これも3回目の玉葱の苗の植え付けを行ないました。作業をしながら、少しは手慣れたなあ、と思い
ました。
大根の収穫が一段落すると、私の畑に植わっているのは玉葱だけとなりました。これから春になるまで、畑の
メンテナンスと環境整備の作業に従事することになります。この時期の作業も、なかなか面白く楽しいものです。
この冬には、まず水路を整備しました。夏の間に雑草が生えた上、泥がたまった水路を、浚い直して流れやす
くしました。
もちろん、空いている畝は耕し直します。その際、できるだけ多くの草木灰を土に混ぜ込むようにしました。
草木灰作りは私にとって楽しい作業です。その理由は、それがよい肥料だからというだけではありません。枯れ
草を燃やすこと自体が大好きなのです。
冬の畑で一人、熊手でかき集めた枯れ草を燃やしていると、陶然とした気分になります。火を見ているのも楽
しいですし、煙も臭いも大好きです。草木灰作りは、私にとってストレスを発散させるためのセラピーのような
作業なのです。
2月の上旬には、水路にカエルの卵を発見し、寒いながらも春が近付いていることを実感しました。
※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2017年2月号より転載しました。