高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

畑作入門一歩前 その30

2017-08-15 09:00:00 | 連載
小幡 尚

 この年に植えたさつまいものつるは、近くのホームセンターで求めたものです。品種は「土佐紅」。はっきり
とした意図があったわけではなく、何となく購入したに過ぎません。結果的に、これが大当たりとなったのです。
 収穫後に調べたところによると、土佐紅は1945年に高知県農業試験場で育成された品種です。金時や安納芋
のような「ねっとり系」ではなく、「ホクホク系」のさつまいもです。形は紡錘形で、皮は鮮やかな紅色をして
います。一見して、さつまいもらしいさつまいもなのです。
 食べてみると、まさにホクホクとした食感で、穏やかな甘みがあります。蒸かしただけでも、大学芋風に油で
揚げても、おいしく食べることができました。スイートポテトを作ってみましたが、これもまた美味でした。天
ぷらや味噌汁の具にもよく合います。わが家の食卓には、豚汁の具の「一員」としてよく登場しました。
 収穫したイモは、さっと干した後、土を落とさずに常温で保存しました。とくに傷むこともなく長く保存する
ことができ、半年以上にわたっておいしく食べることができました。時間が経つにつれて甘みが増していくのが
驚きでした。
 一定の品質のさつまいもを、十分な量収穫したことで、「食糧を生産した!」という満足感を持つことができ
ました。
 さつまいもの収穫後、いい気分で畑を耕し直して畝を「再建」しました。11月末には玉葱の苗を植えました。
玉葱を植えるのもこれで4回目です。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2017年8月号より転載しました。
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