高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

うちの畑にようこそ 8月13日記

2017-08-24 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
香美市 わたなべ農園の渡邉志津江です。

「葡萄は機械の音が嫌い  ラ・チェレッタ」

ワインが苦手な方に多い「飲んだ次の日、頭が痛くなって、嫌だ」という声。
私もその一人で、特に赤ワインは苦手。
そういう訳で、ワインには特に興味はなかった。
ビオワイン(オーガニックワイン)に出会うまではそうだった。
ところが、頭が痛くならないのだ。
しかも、香りがよく滋味あふれる深い味わいはこれぞ有機生産物!という感じである。
有機ワインは亜硫酸塩の添加がない、またはごく少量なため、頭痛が起きにくいらしい。
結構飲んだ次の日も元気で仕事ができる!
これ、私の知っている方は口を揃えて同じことを言う。
おかげで今では、すっかりビオワインにはまっている。

イタリア・トスカーナ地方のビオワインの醸造家に『ポデーレ・ラ・チェレッタ』という方がいる。
機械は使わず、牛や馬に鋤を引かせる。
「葡萄は機械の音が嫌いだから」という理由からだ。
この事が現代の農業でどれくらいの意味を持つか、
どれくらい大変なことか考えただけで胸がいっぱいになる。
こんな人が造ったワイン、それだけで飲んでみたくなるというものだ。
実際のところ、飲んだらファンになった。
もう何本も飲み、生姜の予冷庫がワインセラー代わりになっている。

8月は一年のうちで一番暑い時。
この暑い時にこその仕事、太陽熱を利用した透明ポリマルチを張る作業中。
8/12、8/13に冬ニンジン畑10アールと春ニンジン畑5アール、
小学生のタマネギ苗植え付け/収穫体験用の2アール終了。

これから夫と岡山の圃場に向かうが、
クーラーボックスにはラ・チェレッタさんの白ワインを1本入れていこう。
作業あとの一杯は格別なものになりそうである。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2017年9月号より転載しました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする