高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

ごみと私~ごみと歩んだ13年 第6回:高知に来て~ゼロウェイストホーム

2020-01-10 09:00:00 | 連載
香美市香北町 ロータスグラノーラの服部雄一郎です。

第6回:高知に来て~ゼロウェイストホーム

インドで「オーロヴィル」というエコビレッジを旅行したことで、
自分の中にはこれまでなかった種類の思いが生まれました。

ちょうどインド滞在も後半を迎え、「次の仕事探し」をしていた頃です。
環境の仕事は大抵は都会のオフィスか、環境汚染の激しい発展途上国。
「それがおもしろい」と感じていたはずでしたが、引っ越しを繰り返すと、
毎回自分が目指すライフスタイルからは程遠い「妥協の連続」みたいな生活となりがちです。
その連続に「そのうち疲れてくるかな…」という予感が芽生えてきたタイミングで、
オーロヴィルのエコロジカルな世界を目撃してしまったのです。
「これ、すごい。自分もいろいろやってみたい。
でも、このまま仕事を続けていたら、一生近づけないな…」
と思った瞬間、田舎への移住というびっくりプランが自分の中に湧きあがったのです。

妻はかねてより「自然派」だったので、
そこからは話は簡単。帰国して移住先を探し、
たまたま初夏に訪れ、「この強い光、まるでインドのよう!」と
魅力を感じた高知に引っ越してくる運びとなりました。

山に近い暮らしとなり、初めてのことばかりで
波乱万丈ではありましたが、ワクワクの連続で今に至ります。
「ごみ」との付き合いは、「仕事の中」から「自分の生活」へと舞台を変えました。
アメリカの家族の「ごみをほとんど出さない暮らし」を描いた
『ゼロ・ウェイスト・ホーム』という本に出会い、
山の上の副業として翻訳をしたことで、新たな世界が広がりました。

これからも、土といのちの安全でおいしい食べ物や、
安心できるトイレットペーパーや布団を使い、
できるだけごみを減らして、
わが家なりのエコ生活をたのしんでいきたいと思っています。
そんなチャレンジの様子を、
新しく始めたブログ「サステイナブルに暮らしたい」(こちら)にも綴っています。
よかったらご覧ください。


を翻訳・出版した服部さんによるエッセイです。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知せ』2020年1月号より転載しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする