高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

佐竹製麺の工場見学

2011-10-19 05:34:28 | 生産者をたずねて
生ラーメン、生パスタが人気の佐竹製麺さんで、工場見学をさせていただきました。
メンバーは、運営委員2名と事務局員1名です。

10月13日、肌寒い雨の日。

工場は、土といのちの事務所と同じ神田で、車で行くと数分というご近所です。

入口はこちら。

昭和30年10月創業、設立は昭和37年11月。
特製生ラーメン・餃子皮専門店の佐竹製麺、代表取締役の佐竹茂男さんです。

製造、配達、営業なんでもこなすという佐竹さん。

今回も社長御自ら、貴重なお話をたくさん聞かせてくださいました。
お忙しいなか、本当にありがとうございます。

御挨拶のあと早速、ガラス越しに製麺工程の見学させていただきました。

工程は、向かって左から右へと進んでいきます。
材料をまぜる→帯状にする→細くする→粉をふる→丸める

こちらは、粉などの材料をまぜるミキサーです。


出てきた麺帯(めんたい、帯状の麺のこと)を30分から1時間ねかせ、

連続機で、徐々に薄くしていきます。

こちらは、きり歯(きりば)という、麺の太さを変える道具。

麺の太さ、ちぢれ具合、丸いか四角いか・・・など
様々な条件によって、使い分けているのだそうです。

その種類は、先代から比べると3~4倍に増え、
なんと現在は20種類近くもあるとのこと!

しかも、麺の種類を変えるたびに、機械全体を丁寧に掃除をする必要があるそうで、
本当に手間暇かけて作られているのだということが分かり、頭が下がる思いでした。

また、それぞれの麺は佐竹さんが「おいしい!」と納得いくまで、
追求した末に出来上がったものなのだそうです。
奥の深いものづくりへの真摯な情熱、気合いもひしひしと伝わってきました。

最後は、丸められた袋入りの麺が出てきます。

製麺工程を解説していただいたあとも、興味深いお話は続きました。

まずは耳寄り情報。

生麺は、出来たてより、2日以上は寝かせる方が美味しくいただけるのだそうです。
また、賞味期限どおりだと、製造から1週間経つと冷凍した方が良いようですが、
冷蔵で2週間ほど保存しても、麺が引き締まって、これもまた美味しいのだそうです。

麺は生きている!

キャンプなど旅先にまで持って行くほど、
佐竹さんの生ラーメンやパスタが大好きという、運営委員も大喜びのうれしい情報でした。
安心して連れて行けますね。

現実的なお話も聞かせてくださいました。

先代から、保存料・着色料を使わない製品作りをしている佐竹さんですが、
スーパーなどに卸すようになると、賞味期限に余裕を持たせるため、
使わざるを得なくなるという決断のときが迫ってくるそうです。

従業員や家族に、安心して喜んで食べてもらえるものを、と、
添加物については、大企業とは逆の路線を選んできた佐竹製麺さん。

土といのちとしては、これからも守っていただきたいと心から願っています。
消費者として私たちにできることは、買い支え、守ることだと思っています。

たくさんのことを学ばせていただいた、濃い工場見学となりました。
佐竹さん、お忙しいなか、本当にありがとうございました。
これからも、よろしくお願いいたします。

おまけ。
帰りには、お土産を買いました。

上から、つけ麺、生パスタ、ちぢれ麺。
土といのちの共同購入品にはないものも、工場に行くと直接購入できます。

ただし、共同購入品にある生ラーメン、生パスタは、
土といのちで買う方が、お得です★


(事務局員Y)

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