高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

カレーのお話。

2019-09-11 09:00:00 | 日記
いつのまにかベジタリアンからのカレーのお話。 by原崎道彦

ベジタリアンのようなことをしていてこまるのが、遠くにでかけたときのごはんです。
ベジタリアン・メニューのあるお店はほとんどありません。
そんなときに僕が頼りにするのが、インド人やネパール人が経営しているカレーのお店です。
ちなみにインドでは人口の40パーセントがベジタリアン。
たぶん、インドでは、どのお店に入っても、ベジタリアン・メニューがあるのだと思います。
ベジタリアン・メニューはインド料理の一部分なのです。

というわけで、遠くにでかけるたびに、そうしたお店でごはんを食べることになり、
やがて、本場のカレー料理がどんなものかが少しずつわかってきました。

まず、カレー・パウダーがぜんぜんちがうということです。
カレー・パウダーを自分でブレンドするようになるとわかることですが、
ニホンのカレー・パウダーは、まず、たいていチリペパーがききすぎです。
辛いのがカレーであり、辛ければ辛いほどカレーっぽくなると誤解しているのかも。
スパイシーなカレーにしようとしてカレー・パウダーをどさっと入れると、辛くて食べられなくなります。

もうひとつは、クミンがぜんぜんきいていなくて、
ターメリックがメインになっているということです。
あとでわかったのですが、インド人のカレーのお店で
私をうっとりさせたのは、クミンの香りでした。
ちなみに、私が自分でカレー・パウダーをブレンドするときには、
コリンアンダー・パウダーが4、
クミン・パウダーが2、
ターメリック・パウダーが1、
その他が1という感じの割合です。
カレー・パウダーを自分でブレンドしようとすると、
少なくても5、6種類のスパイスをそろえなくてはいけないし、
それなりにお金もかかるということがあり、
スパイスのビギナーにはちょっとしきいが高いです。
そういうときは、まず、カレー・パウダーのほかに
クミン・パーダーを買って、ちょっと加えてみください。
さらにもうひとびん買うとしたら、コリアンダー・パウダー。
こちらはどばっと加えてもらって大丈夫です。
ともかく、別世界がひろがります。
スパイシーとはこのことだったか、と思っていただけるはずです。


さて、ベジタリン・カレーをつくるさいのコツです。
まず、玉ねぎをじっくり炒めることです。
最低でも20分。
できたら40分。
それから、トマトをつかうことです。
トマトに含まれるアミノ酸がコクをだしてくれます。
そして、豆をつかうことです。
ひよこ豆とかレンズ豆とか。
ひよこ豆だったら下ゆでして。
そのほかにどんな野菜をいれるかは、そのときそのときで適当に。
ベジタリアン・カレーの味の決めかたですが、
「オイリー+ソルティー+スパイシー」のバランスです。
僕がインド人のカレー・ショップをまわっているうちに気がついたことです。
そのことに気づいてから、
インド人のお店のカレーと同じおいしさのカレーがお家でできるようになりました。
カレーのおいしさとは、このバランスのことかもしれない、と思っています。


※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知せ』2019年9月号より転載しました。

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