高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

『プルトニウムの恐怖』。

2012-05-02 07:57:00 | 脱原発
運営委員Hです

学生時代に買ったまま
積ん読していた本です

高木仁三郎『プルトニウムの恐怖』(岩波新書、798円)。


1981年に出た本

1キロプルトニウム
人がそれをそのまま吸い込んだら
1兆人分の許容量になります

100万キロワットの原発を
1年間フル稼働すると
そのプルトニウムが
200キロほど生まれます。

200兆人分の許容量です

この本では
そのプルトニウムが主人公です

核兵器開発のための技術を
商業利用するものとして
原発が誕生するところから
お話は始まります

大量のプルトニウムを管理するための
巨大な監視システムが誕生する
未来を予想しながら
お話は終わります

本のタイトルが
なんと言ったって
『プルトニウムの恐怖』

読者が恐怖で凍りつく本
かと思いましたが
そうではありませんでした

高木さんの文章から
優しさがつたわってくるのです

恐ろしい話をしているのに
高木さんの文章を読んでいると
なぜかこころが安らいでくるのです

高木さんの書いたものを
ずっと読んでいたくなります

すっかり
高木さんのファンになりました
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