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11月11日のしんぶん「赤旗」を開いて、びっくり。またまた赤旗のスクープです。
こんなおもしろい新聞、ほかにはないですよ~。表面的な時代の流れではなくて、奥底の流れがわかるのですね。だから未来の方向性も見えてくる。そんな新聞です。まだの方はどうぞお申し込み下さい。
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さて、その記事のポイントは、
1)「ドイツにおいて、民族主義が燃え上がって報復を決意するのは当然の結果」と、ヒットラーの侵略を当然視。
2)日本の起こした戦争に対して、「戦争原因は欧米列強によるアジア侵略からの自衛を基本とし権益の増大とその衝突であり」として、侵略戦争ではなく「自衛が基本」との戦争観。
平和憲法をなくそうとした安倍内閣の政治の方向が、こうした事態をひきおこしているのでしょう。いま問題になっている自衛隊の田母神俊雄前航空幕僚長の侵略戦争肯定論はこうした土壌からでてきたわけで、こうした勢力が大きくなることに警鐘を大きく鳴らさないとたいへんな時代がやってきてしまいます。
いま、立ち上がる時、ではないでしょうか。
『防衛学入門』は安倍内閣当時の二〇〇七年三月に、同大学校防衛学教育学群国防論教室が編さん。同書は「防衛大学校において教育する防衛学の全体を範囲とし、4年間の教育期間に取り扱う防衛学各分野を総合したもの」(はしがき)と位置づけられ、「安全保障」「現在の戦略」「わが国の防衛と自衛隊」など七章、全文百四十三ページです。
第四章第二節「世界戦争史」では第二次世界大戦までの戦争について「苦役的・刑罰主義的なヴェルサイユ体制下に置かれたドイツにおいて、民族主義が燃え上がって報復を決意するのは当然の結果であった。また、この熱狂的な民族主義は、イタリア、日本、スペイン等に伝搬していった」と記述し、ヒトラーのナチスドイツや日本軍国主義の侵略を当然視しています。
第四章第三節「日本戦争史」では、日本の過去の戦争を「日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、支那事変及び大東亜戦争」と当時の呼称のままで表記。それらの「戦争原因は欧米列強によるアジア侵略からの自衛を基本とし権益の増大とその衝突であり」と明治以後の日本の侵略戦争(行為)をすべて「自衛が基本」との戦争観で書かれています。
五百旗頭(いおきべ)真防衛大学校長は「毎日」(九日付)への寄稿で「防大における歴史教育の内容がどのようなものであるか、改めて調べてみた。あの戦争を賛美するような講義内容は…まったく見あたらなかった」としていました。
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