わさび入りのポテトサラダをよく作ります。
だいたいは、夕食で食べきってしまうのですが、
以前、残ったものを翌朝パンにのせ、チーズを散らして
オーブントースターで焼いて食べたことがあります。
そうしたら、なんと!
ニンニクの臭いがしてくるではありませんか!?
もちろん、ニンニクなど使用していません。
化学の知識など皆無に等しい頭で、その時に考えたことは
「わさびはアブラナ科。ニンニクはユリ科。
この二つが共通して持つイオウ成分に秘密があるのでは?」
しかし、それ以上深く追求することもないまま
月日は流れて行きました。 ^^;
そして、この度、わさび産地の視察研修に参加させていただき、
「このままじゃ、いけない!!」
と深く反省した私は、
もう一度、わさびとニンニクの関係について調べ直しました。
このような本を借りてきました。
さあ、ここから難しい言葉が続きますが、
ついて来てくださいよ~!!
わさびの辛味成分、アリルイソチオシアネートは不安定な物質で
水や重金属と長く接触させると
シアン化アリルとイオウを発生させます。
この時、
「ジアリルジチオカルバメート」、
「ジリアルテトラ」、
「ペンタルスルフィド」
と呼ばれるニンニク臭のある化合物を経て
分解されるようなのです。
ということは、一晩おいたポテトサラダから水分が出て、
アリルイソチオシアネートを変化させてしまった・・・
ということでしょうか?
しかし、オーブントースターで加熱する前は、
ニンニク臭はしませんでした。
なぜ???
この点について、日本植物生理学会にお尋ねしてみました。
すると
「高温にさらされることによって、分解が促進されたのかもしれません。」
とのお答えをいただきました。
そうか!!
私の大好きなわさびの辛味成分が、
大嫌いなニンニク臭に変わってしまわないうちに、
この手作りわさび漬けと三杯酢漬けも食べちゃわないと!!
三杯酢漬け、中身をお見せしたかったのですが、
私の握力じゃあ、ビンのふたが開きませんでした・・・(?_?)