10月23日の新聞で、
阪急阪神ホテルズがメニュー表示と異なる食材を使っていた
という問題が初めて取り上げられました。
その時、誰もが「絶対に次から次へと出てくるよ。」と
思っていたと思うのですが、
老舗ホテルや百貨店までが虚偽表示を行っていたとは・・・。
この問題が起こる前から、外食や中食のメニュー表記で
気になっていることがありました。
それは、いつからメニュー名があんなに長くなってしまったんだろう
ということ。
例えば・・・
「静岡で水揚げされたシラスと紅芯大根のサラダ ノンオイル柚子胡椒ドレッシング」
とか
「自家製ベーコンと〇〇農園の3種のきのこを使ったクリームパスタ」
のように・・・。 ^^;
そういえば以前、有名なデパ地下のお惣菜を作っている工場を
見学させていただいた時、社員の方が
「うちの商品は名前が長いので、覚えられない。」
と、おっしゃってましたっけ。 ^^;
ご馳走という言葉があります。
漢字が示している通り、お客様の食事の用意をするために
馬を走らせて食材を集めたことに由来しています。
私たちは、長~いメニュー名から、
この「ご馳走」を連想していたのではないでしょうか?
長ければ長いほど、
そして、そこに産地や珍しい品種名、食感を表わす擬態語、
健康効果まで書かれていたら、
まさに馬を走らせて食材を集め、手間ひまかけて
おいしくて体にも良い料理を作ってくれたんだなぁ・・・
と思えてきます。
そして、いつの間にか、単なる「さつまいもサラダ」ではなく、
「体の中からキレイになれる、徳島県産鳴門金時と10種の朝採り野菜を使った
ホクホクしゃきしゃきサラダ」
でなければ、ありがたみを感じなくなってきていました。
メニュー名には、その商品を選ぶ時の大切な情報が詰まっています。
私たちは、与えられたものを信じていただくしかないのですが、
長い長い表示に対し、喜んでばかりもいられない時が来たようです。
※文中のメニュー名は、私が勝手に考えたものです。
実際に販売されているわけではありません。