江戸東京野菜に認証されている
しんとり菜を送っていただきました。
画像は、食育通信さんのものを拝借しました。
なぜ、自分で撮らなかったのか?
その理由は、この野菜が持つ特徴のひとつとして、
あとで紹介させていただきます。
しんとり菜は、昭和40年頃より
江戸川区を中心に栽培されていました。
中華料理の炒め物や、スープに使われていたそうですが、
青梗菜などの中国野菜の登場とともに
作られなくなったと言われています。
私が一番気になったのは、しんとり菜という名前です。
しんとりって、芯取り??
そう、しんとり菜は、もともと唐菜(唐人菜)とか
ちりめん白菜と呼ばれていたアブラナ科の野菜です。
これを若採りし、芯の部分を摘み取って
お吸い物などに使っていたことから、
しんとり菜と呼ばれるようになったそうです。
生食もできるそうなので、そのまま食べてみましたが、
くせのないレタスの茎のような食感です。
油揚げと一緒にさっと煮てみました。
使っただしは、煮干しだしです。
クセがなくて、食べやすい。
加熱しても、シャキシャキ感がしっかり保たれています。
この野菜のどこが、青梗菜に劣ると言うんだろう?? ^_^;
なぜ、作られなくなったのだろう?
その理由は、伝統野菜が必ず抱えているものでした。
●虫がつきやすい。
●アブラナ科の野菜は、他品種との交雑が激しく、
種を守り、品種を固定化させるのが難しい。
●収穫後、日持ちがしない。
●販売するにあたり、束ねにくい。
実は、今回、しんとり菜の写真が撮れなかったのも、
収穫された翌日、手元に届き、
濡れた新聞紙に包んで送ってくださったのにも関わらず、
この暑さで外側の葉が、傷んでしまっていたからなのです。
今度は、自分から逢いに行かなくては・・・。
だしをしっかり含んだしんとり菜を噛みしめながら、
そう心に誓いました。 (*^^)v
※江戸東京野菜とは
江戸時代から昭和の各時代に、東京近郊で栽培されていた伝統野菜で
いずれも固定種です。
生産は激減しましたが、その個性が見直され、
JA東京中央会が、2011年に「江戸東京野菜」を商標登録。
現在、34品種が認証されています。