このGWに、資料や本の整理をしていたら、
平成6年に発行された地元のグルメ雑誌が出てきました。
ただ、当時この本を参考に食べ歩いたという記憶はなく、
この中で取り上げられていたスパイスの特集と、
多種多様なカレーの種類を見て喜んでいただけのような気がします。
ところが、今、この本を改めて見てみると、驚くことが!!
料理の盛り付け、写真の撮り方などがすごく地味なのです。
正確に言えば、「地味に感じる。」のでしょう。
一番華やかに見えたページがこちらでした。
インド人シェフが作るインド料理のお店。
華やかに見えるのは、テーブルに並んでいるお皿の数が多いからであって、
決して派手な演出が施されているわけではありません。
全体的に茶色っぽい写真が多いのですが、
当時はこれらの写真を見て、
「やっぱり、レストランのカレーは家のカレーと違うよね~!!」
「わぁ、この盛り付け、真似してみたいな。」
などと感動していた覚えがあります。
「インスタ映え」なんて言葉がない時代でしたから、
この写真だけで十分においしさとか、
お店の方の料理に対する思いまで伝わってきたのです。
でも、今はどんどん「演出」が派手になってきて、
グルメ雑誌だけでなく、料理本を見ても目がチカチカすることがあります。
こんな時代のことは、こちらにも書かせていただきました。
そんな中、ちょっとスカッとすることがありました。
美人若手演歌歌手の方が、おいしい焼肉屋さんを見つけるコツを
話していらっしゃいましたが、
「ネットに掲載されている写真が地味なもの。
写真に凝っているお店はおいしくない。」と・・・。
そして、その翌日、駅弁評論家さんが、
おいしい駅弁を見つけるコツをこう話されていました。
「茶色いお弁当がおいしいです。
やたら彩りに気を使ったお弁当は、ハズレが多い。」と・・・。
派手な盛り付けや演出ではなく、
写真を通したおいしさではなく、
本当のおいしさに気づく時代が戻ってくればいい。
私の祖母が作ってくれたお弁当は、いつも茶色でしたが、
本当においしかったです。(^-^)