1月15日、食農体験学習指導者育成講座が開催され、
オンラインで参加させていただきました。
望月康弘先生がお話になった「お弁当の日」の話が大変興味深かったので
紹介させていただきます。
磐田市の小学校で月に1回「お弁当の日」を設け、
その日は、子どもたちが自分でお弁当を作ってくることになっています。
親が手伝ったりしてはいけないのです。
ある子は、初めての「お弁当の日」にひじきご飯を作りました。
生ひじきを炒め、お醤油で味付けしたものをご飯に混ぜただけ。
正直、まずかった・・・。
しかし、ほかの子たちは自分で作ったお弁当をおいしそうに食べていたし、
何と言っても自分が苦労して作ったものだからもったいない。
その子は、まずいひじきご飯を「おいしそうに」食べ切ったそうです。
その子は、「お弁当の日」にはお父さんにも同じお弁当を作ります。
お父さんはいつも「〇〇が作ってくれるお弁当はおいしいよ。」
と言ってくれるそうです。
最初の、まずいひじきご飯も、お父さんは「おいしい」と言ってくれました。
また、ある子は鮭弁当を作ろうとしたのですが、
鮭を焼き過ぎてパサパサになってしまいました。
お母さんは「焼き過ぎよ。」と声を掛けたかったのに、それも出来ません。
すると、その子は
「鮭を焼き過ぎたから、今日はこれをほぐして鮭チャーハンにしようっと!」
と、メニュー変更をしたそうです。
子どもは失敗しても、そこから学んでいきます。
お母さんは、手伝うことができないことによって、
「待ってあげること」「黙って見守ること」を学びます。
「お弁当の日」を通して、子どもも親も成長していく…
というお話に大変感動しました。
食育は言葉だけでは伝わらない。
経験が大切と言うことを改めて実感しました。
良いお話を伺うことができました。
ありがとうございました。
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