”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

顔が見える野菜

2009-11-22 12:47:43 | 野菜

ベランダで洗濯物を干していたら、下の道を歩いていたおばあさんが、

「古新聞を少し分けてもらえませんか?」と声をかけてきた。

私は、新聞紙を持って外に出た。

おばあさんは、杖をついていらしたので、

新聞紙を持って歩くのは大変だろうと思い、

車でお家の近くまで送って行った。

何でも、たんすを動かして、その下に敷く新聞紙が必要になり、

知り合いの家にもらいに行ったが留守で、困って歩いていたら、

たまたま私と目が合った・・・ということらしい。

午後に玄関のチャイムが鳴ったので、出てみると

そのおばあさんが立っていた。

「今朝は本当にありがとう。

 これは私が作った野菜だけど食べてね。

 ねぎと大根と・・・もうひとつは名前、忘れちゃったけど・・・」

と言って野菜を手渡して下さった。

Cimg1510

「生産者の顔が見える野菜」という表現が、よく使われるが、

これは、野菜に生産者の顔写真が貼ってあればいいというものではない。

生産者の思いや心が見えるということだ。

生産者の心が見えれば、その野菜は単なる「商品」ではなくなる。

「命あるもの」として感謝を持っていただくことができる。

おばあさんの心が見えるこの野菜たちを、

私は最後まで丁寧にいただこうと思う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« みどりのサラダ | トップ | クリスマスレシピ完成 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

野菜」カテゴリの最新記事