以下 10年以上前に存在していたHPに掲載されていた
「功過格」の平易な解説です。
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功過格は、12世紀の前半に作られ、初期は道教教団専用として使われました。
チェックリストの項目は、道教の神託とされていたが、
仏教や儒教的な項目が混在しています。
その後(14世紀以後)になると、さまざまな一般大衆用のものが開発され、
次第に一般社会にも浸透していきました。
以下に挙げる「功過格」は、初期のものの一部のため、
現代に合わない項目がありますが、ご了承下さい。
(+は徳の増長の点数 −は徳を減らす点数)
1. 親の名をあげる (+50)
2. 道楽をして病気になり、親に心配をかける (-100)
3. 妻や子ばかり大事にして両親をそまつにする (-100)
4. 親をどなりつける (-10)
5. 兄弟にすすめてよいことをさせる (+100)
6. よその人に兄弟の噂をする (-1)
7. 富貴になってから妻を捨てる (-100)
8. 妾をかわいがって妻をないがしろにする (-100)
9. 夫婦が仲良くしない (-1)
10. 下女や妾を虐待する (-30)
11. 先輩を尊び、かしこい友だちと仲良くする (1日で+1)
12. 友だちの危難を救う (+100)
13. 先生や目上の人をそしる (-10)
14. 墮胎(だたい)をやめさせる (+20)
15. 一人を殺す (-100)
16. 他人の結婚をぶちこわす (-100)
17. 医者が利益をむさぼろうとして人命をそこなう (-100)
18. 毒薬をつくる (-100)
19. 人を恐喝する (-3)
20. 一年のあいだ牛や犬の肉を食べない (+5)
21. 一年のあいだ動物を殺さない (+20)
22. 他人にすすめて一つの悪事をやさせる (+1)
23. 一冊の邪書を焼き捨てる (+10)
24. 他人の家庭のなかの争いをやめさせる (+50)
25. 他人をさそって道楽ものにする (-100)
26. 一冊の邪書を出版する (-50)
27. 離縁状を一通代書する (-50)
28. 誰も見ていないところでも悪いことをしない (1日で+1)
29. お経や本を読みながら雑念をおこす (1時間で-1)
30. 公私を混淆(こんこう)する (-10)
31. 悪いことを知りながら、やる (-3)
32. ことばをつつしむ (1日で+1)
33. 他人の無実をはらしてやる (+50)
34. 二枚舌をつかって仲を悪くさせる (-30)
35. ふざけてからかい、他人を傷つける (-3)
36. 字の書いてある紙がよごれたところに落ちていたとき、拾って焼く (+1)
37. お経を出版して世にひろめる (+100)
38. 天や神や祖先をけがす (-20)
39. 北に向かって悪口をいい、つばを吐き、小便をする (-3)
40. 夜、裸で起きている (-1)
41. 酒乱になる (-5)
42. 升(ます)や秤(はかり)が公平である (+10)
43. 人をばくちに誘う (1回で-10)
44. 一昼夜のあいだ、みだらな心をおこさない (+1)
45. きれいな女の人を見てもウインクしない (+5)
46. 一人の下女のみさおを全うさせる (+100)
47. 一生のあいだ二色に接しない (+1000)
48. 処女、未亡人、尼や女道士を犯す (-300)
49. 他人の妻を犯す (-100)
50. 催淫剤をつくる (-50)