
(バイラヴァ神)
バイラヴァ神に 礼拝や供養を捧げて誦す事で、
種々の危険より守られるとされます。
★「オン・バム・バイラヴァヤ・アニシュタ
ニヴァーラナーヤ・スヴァーハー。」
以下 ネットに投稿されていた体験談のコピペです。
+++++++++++++++
石じじいの話です。
じじいが山を歩いていると、遠くから呼び声が聞こえてきました。
何度も何度も叫ぶ。けっこうな声量で男女が叫んでいる。
「さすけ~!さすけ~っ!」(仮名です)
「がいにおらびよんさるが、まいごでもさがしよんなはるんかな?」
と思って、その声の方向へ歩いて行きましたが誰もいませんでした。
遠くだったので近づいている間に何処かへ行ってしまったのか?と思ってじじいは先を急ぎました。
次の年の夏に、同じあたりを通りがかった時に、また声が聞こえてきました。
「さすけ~!さすけ~っ!」
今度は近くだったので、声のする方へ急いで行ってみたら、
中年の男女が山のなかであちこちに向かって叫んでいました。
彼らは、近寄ってくるじじいを見つけて、「おおっ!さすけ~っ!」
じじいがどぎまぎしていると、じじいと認識した彼らが、
どうも失望したような表情をして立ち尽くしました。
「だれかおらんようになりんさったか?
わしは、ここまではだれにも会わんかったが・・・」と言うと、
彼らは、ちょっと曖昧な答えをしました。
「いや、べつに、おらんようになったもんはおらんのやけんど・・・」
じじいが、彼らにその叫ぶ理由をやんわりと尋ねると
(じじいは愛想がいいので人に警戒されることが少なかったのです、たぶん)、
彼らは理由を話してくれたそうです。
彼らが住んでいる村のあたりでは、死んだ人を呼びもどすために、
死んだ年から毎年春と夏に山に登って、その故人の名前を呼ぶのだ、ということでした。
以前にお話しした、死人が戻ることを防ぐ風習とは逆ですね。
なからず、年2回、春と夏に呼ぶのだ。それ以上でもそれ以下でもだめだ、と。
彼らの一人息子が2年前に死んで、それを悔やんで呼び寄せようとしていたのです。
これは、お盆とはまったく関係ないのだそうで。
「それで、よんでもどってきんさった人はおるんかな?」じじいが尋ねたところ。
戻ってきた人がいたそうです。
十数年前に、その年に死んだ近くのばあちゃんが家族の呼びかけに応えて戻ってきたそうです。
肉親を失った全部の家族が呼ぶわけではないので、戻ってくる死者はそれほど多くないようでした。
また、こっそりと呼ぶ人もいるので、
じっさいどれくらいの人が山で死人を呼び寄せているのかわからないと。
「そがいなことよそもんにゆうてええんかな?」と尋ねると。
「まあ、ええわい。もうこがいなことするもんもおらんなるやろうし」
「そうよ。もし、これくらいの男の子に山でおうたら、
なんか食べ物やってうちにもどってくるようにいうてやってくんなせや」
じじいは山で彼らと別れましたが、
「もし、これから、また来年でも、さすけ坊に山でおうたらどがいしょ」と思い、
ちょっと怖かったそうです。
さすけちゃんは戻ってきたのでしょうか?
もし戻ってきたら、こんどは、むこうへ帰っていくのでしょうか?
もし戻ってこなかったら何年も呼び続けるのでしょうか?
それについての答えはメモには見当たりませんでした。