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(馬歩站椿功の姿勢)
この站椿功は仏教系の功法であり、練功の効果として、
基本的には自身の気機が調整され、更に内気が強化されます。
鍛練の要素が多分に含まれており、健康回復に止まらず、健康増進を果たすことが出来ます。
功理:起勢の両手両足の動作により、手足の3陰3陽の経気が起動し、
少陽胆経から順次十二正経の流通が促進され全身の経気の基本的な疏通が果たされます。
馬歩站椿の姿勢を保つことで経気の流通が加速され全身の調整、内気の強化が果たされます。
収功の動作は、功法でそれぞれの目的に合わせた気の流れを平常に戻す役目です。
例えばこの馬歩站椿功の場合は、流通が加速された全身の経気を平常の状態に戻すことになります。
練功動作
起勢
起勢とは功法を行ううえでの準備動作。静立から両手両足を一緒に起動する。
両手(労宮穴)を向かい合せにし、両足の膝 を緩める。
少し止めた後、肘で前腕を釣るようにし
手の指を帯脈(穴)に向ける。
少し止めた後、肘をたたみ肩で経気を止めることで、一時的に背中に気を滞留させ
手を前に送り出すことによりこの気を開放し馬歩站椿の姿勢になります。
動作要点
1.両足同肩寛(足の幅は肩幅と同じにする。)
2.両脚尖、成八字(両足はハの字にする。)
3.曲膝抬臂(膝を曲げ臂を上げる。)
馬歩站椿
調身要点
1.曲膝抬臂(膝を曲げ臂を上げる。)
2.沈肩垂肘(臂は上げているが、肩は沈め肘を下げる。)
3.含胸抜背(上半身はやや前傾になり腹は出さず、背は反 らさず肩を張らずに胸を包む)
4.膝不過脚尖(上から見て、膝は足指先より出ない。)
5.眼睛平視(眼は前を見て、ただし釣ることなく緩める。)
6.掌指成梯形(労宮穴を中心に手は平らでなくやや丸くし人差し指から左右に低くなる。中指と曲池は一線上にある。)
7.上虚下実(臍から上は緩め、下は気が充実するが如く体重を受け、どっしり構える。)
収功
馬歩站椿の姿勢で練功すると肘から指先までに、幾条もの気の噴出が現れ、
臂に関しては下にエアーカーテンを下げてるようになります。
手首、肘からも同様に、幾条もの気の噴出が現れます。
その気を体全体で吸い込むように(鼻で)息を吸いながら姿勢を起こし、
手を鎖骨前で(手は鎖骨高さを越えない)軽く握り、
一端止めてから手を開き、下に降ろしながら息をゆっくり均一に吐きます。(
手は関元穴の前あたりから左右に分け終わります。
動作要点
1.双手握空心拳、提臂起立(体を伸ばしながらてを軽く握り鎖骨前で止める。)
2.深吸気、細呼気(吐く息は細、均、長を心がける。)
3.垂臂(真気を下げ、上虚下実を解き、静立にもどる。)
功法総論:馬歩站椿功は全身の気機の調整をします。最初は15分ぐらいから行います。