窓を開けて換気をしながら、隣の部屋で片付けをしていると、どこかから「チ~ィ、チ~イ」という声が聞こえてくる。
ずいぶん近くで野鳥が鳴いているんだな、と思って作業を続けていたが、どうも気になるので隣の部屋に行ってみると、
お客様が部屋まで来ていた。
これはLumix G3に45-200mmをつけて撮っているので大きく見えるが、実際には鴨居のところにちょこっと見えるだけなので、種類はわからない。遠目にはメジロに見えるが、肝心の目の周りが白くない。くちばしの下が黄色い。
君は誰なの?
反射的にマヒワという名前が浮かんでくるが、僕は野鳥に詳しくないからよくわからない。
まだ子供らしく、飛び方、逃げ方がちょっとおぼつかない。コワクナイヨといって、手をさしのべるが、野鳥がそう易々と手乗りするわけがない。ペンだって最初はこわごわ乗ってきたものだ。
ともかく、弱っているなら保護しないといけないし、そうでなくても家から出られなくては困る。
おいでおいでしても逃げちゃうので、どうしても追っかけることになる。こっちも驚かすつもりはないのだが。
それが、携帯買ったときにもらったミニトートバッグを上からかぶせるようにすると、簡単に中に入ってしまうのだ。もっと用心しなさい。
壁に垂直に止まる。こんな芸当はペンにはできなかったな。
くちばしの下が黄色く、羽根は抹茶色。しっぽは短い。
ネットを検索して見たところでは、どうやらメジロの子供とみて良さそうです。
子供はまだ目の周りが白くないらしい。
大きさはペンより一回り小さい。ペンはセキセイの中でも小柄な方だったが。ただ、まだ赤ちゃんなのだから、小さいのも当然か。
ちょっとだけ様子を見ようと思い、ケージに入れてみた(ケガしてないかとか、観察したかったので)。ペンよりは遙かに俊敏にぱっぱと動く。ケガはしていないようだ。よかった。
SNSに書いたら、友達からペンのお使いかも、と言われた。
ペンから、元気で楽しくやってますよ、と言付かってきたのかも、と。
それが、ここのところ夢にペン殿が出てくるんだよね。
最初は昼寝してたときで、なぜか元気よく僕にアタックしてくる。ときどき指をかんだりと、相変わらず。頭を見ると、寝癖みたいに筆毛ののこりがほげほげとしてるのが見える。
かまれて痛いと思いながら、でもまあ、これで元通りだな、とほっとしたりしている夢だった。
次に見た夢は、ペンはもう「生まれ変わって」いる、らしい。なぜか、にわとりでも入れるような、大きなケージに入っている。こんなに大きいケージじゃ落ち着かないだろう、と思う。
ところがペン殿、生まれ変わったくせにどうも形が落ち着かなくて??、見るたびに黄色い鳥になっていたり、鳥ではない、何かの動物(とかげみたいの?)になったり、なんか変だ。でもペン殿であることはわかっている。
ケージを持って、どこかに移動しようとするが、途中で通った河川敷の土手のようなところを通ると、畑にセイタカアワダチソウがものすごく密集して黄色い花を咲かせている。うわ、生態異常、気味悪い、と思ったりした。学校か、研究室みたいなところに連れて行ったんだったかな?
というわけで、メジロくん、ペン殿によろしく言っといてね。