今年もこの時期が近づくと、国際フォーラムの周辺からお祭りムードが漂ってくる。どうしようかと悩んだが、結局1公演だけチケットを買った。
前回はファイナルコンサートだったが、今回は中日の夜。”ルネ・マルタンのル・ク・ド・クール”って、僕はフランス語の素養がないからなんだこのカタカナは?と思うが、こちらのページではハート直撃コンサート、と括弧書きされている。
上記で特筆されているように、このコンサートの目玉は昨年のファイナルコンサートに続き、今年も「カスタネットの女王」ルテロ・テナさんが出演することだ。
曲目は次の通り;
モーツァルト:セレナード13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番
ハイドン:ピアノ協奏曲Hob. HVIII-11
ヨハン・シュトラウスⅡ世:スペイン行進曲
ヨハン・シュトラウスⅠ世:カチューシャ・ギャロップ
ファリャ:オペラ《はかない人生》より舞曲
てんこ盛りである。
シュトラウス以降でカスタネットが入る。ヴァイオリンはセルゲイ・ツィンマーマン、彼はフランク・ペーター・ツィンマーマンの息子である。舞台でも「世界的な・・・の息子」と紹介されていたが、ぼくはなぜかクリスティアン・ツィンマーマンの息子と勘違いして、ピアニストの息子がヴァイオリニストかあ、などと見当違いなことを考えていた。
ピアノのマタン・ポラトも若い。ちょっとパリの若き芸術家風で、ハイドンを颯爽と演奏して見せてくれた。
協奏曲はやはりソリストの顔が見えた方が良くて、CDだとおもしろさが半減する。カスタネットも、やはり奏者の顔が見えると演奏がずっとおもしろくなる。すごい勢いで小気味よい音を聞かせてくれた、ルセロ・テナは、聴衆の大歓迎を受け、何度もアンコールに呼び出されていた。
このお祭り騒ぎ。
今年もNHK”三昧”で取り上げられていたようだ。放送室はガラス越しに公開されている。
今年は10周年とか。