整骨院の先生が、今日で最後にしましょうと言ってくれた。通い始めたのが昨年の5月だから、ほとんど1年通っていたことになる。
もう去年の今頃は、肩が上がらないという自覚があったのだが、そのうち治るだろうとタカをくくっていた。
ところが、ある日混んだ電車の中で、押されてドアの鴨居に手を掛けようとしたら、あまりの痛みに力が入らなかった。
これでは日常生活に支障が出る・。観念して、ネットで近所の整骨院を探し始めた。
それまで整骨院なんて、どこにあるか全く気にしたことがなかったのだが、探してみると近所に結構あることがわかってきた。それまでは匿名的な商店街の一角に過ぎなかった整骨院が、急にスポットライトを浴びたように身近な存在に見えてきた。
面白い経験だった。何の変哲もない樹木だと思っていたのが、ある日突然真っ白な花を咲かせて初めて桜と気がつくような感じだ。のちに動物病院もそう見えたけど。
一番苦しかったのは夏から秋にかけてだ。病状は一進一退で、仕事中もだるくて仕方がなく、数時間ごとに休憩して体を動かさなければならなかった。先生からも私の見ている人の中でも重傷、といわれて(*_*) マイッタ。
もう一つ、面白いというか、ありがたかった経験は、いろいろな人が助言をくれたことだ。50肩、多くの人が一度は経験したことがあるらしい。テニスボールを靴下に入れて、肩胛骨に挟んでごりごりやるなど、いただいた助言を実行して役立てた。
写真は再録だが、ちょうど整骨院に通い始めた頃、家の中にやってきた目白君。既に手が上がらなかったが、写真撮影には差し支えなかったらしい。