監査法人が主催する、経済界の重鎮によるセミナーに行ってきました。
差し障りがあるかもしれないから、お名前等は一応伏せるが、まあニュースとかでよく拝見する方々です。今後の経済見通しと、地方創生等のお話が中心でした。
こうしたセミナーに参加するとき、いつも思うのは、講師の方の質疑応答の時などの対応の仕方です。
聴衆から投げられた質問に、スコーンと切り返される(お菓子を切るわけではない m(__)mしつれい )。その見事な対応をみていると、世の中には頭の切れる人がいるなあ、と感心するわけです。弁士ではないから、講演自体が必ずしも最高に上手なわけではないのですが、ボールを投げられると見事に返してくる。名人芸というか、やはり切れる方は違うのですね。
もちろんいろいろな方がいて、以前聞いた銀行総裁の方は応答も慎ましいものでしたが、そこにもどこか味わいを感じたりもしました。。
目下、株式市場や中国、地政学リスクなど、いろいろとかまびすしい世の中ですが、少なくとも経済界の認識としては日本のおかれた環境は逆風とは受け止めていないようです。
聞いていると、今こそ輸出にドライブをかける時だというように思っておられる。数年前、日本の製造業はもう死んだ、という論調が主流だった(今でも多少ありますが)ことが夢のようです。とはいえ、現場ではいろいろ大変でしょうけど。
日本の人口動態の話。昨年の国勢調査は、日本の人口がピークアウトして初めての調査だそうで、これから結構な勢いで人口減少が続くことは避けられないらしい。むしろ、2010年に1億2千6百万人も日本人がいたことが、異常だったような気もしてくる。江戸幕府成立のころは今の十分の一、江戸時代中期以降はは3千万人強で横ばい、終戦前でも7千万人くらいです。
鎌倉時代には1千万人もいなかったようです。そのくらい違うと、人々の感覚にも相当影響があるでしょうね。ときどき取り上げる漫画、「ヨコハマ買い出し紀行」は、近未来の過疎化が進んだ関東地方の物語ですが、決して非現実的な設定ではないかもしれません。