goo blog サービス終了のお知らせ 

うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

自動運転事故

2018年03月20日 | 鉄道、車、のりもの

アリゾナでウーバーテクノロジーズの自動運転車が死亡事故を起こしたというニュースは、日本でも大きく取り上げられ、20日にはこれが一因となって株価が下落するという現象も起きた。

言葉としてはニュースやネットで毎日のように見かける「自動運転」だが、将来自分がフルオートの自動運転車に乗って、どこかに行けるということを、たぶんほとんどの日本人はまだ想像できていないんじゃないかと思う。年配者や障碍のある方がつけられる、パワードスーツみたいなもの、ああいった近未来のテクノロジーと同じような、夢物語のひとつという感じかも。

というのは、日本の都市部の交通は、(日本人らしく?)とても複雑で微妙だからだ。

たとえば、交差点を左折します。信号が変わると少し前進して、横断歩道を行く人を待ちます。年配の小柄な女性がゆっくりわたっている。女子高生たちがおしゃべりしながらゆっくりと通り過ぎる。そろそろ信号が変わる。子供連れのお父さんが渡ろうとするが、車を見てためらう。視線を合わせて、どうぞという顔をして促す。もういいかな。と、自転車に乗った高校生が見えてきた。あれは突っ込んでくるな。。

渋滞しがちな通りでの合流。前が詰まりがちだったら減速して入れてあげる。それも、自分が入れてあげるのはふつうは1台かせいぜい2台。そう決まっているわけではないが、その辺は呼吸でわかる。前が流れていたら、後続の車に迷惑だから、そのまま通過する。詰まってると流れてるの中間ぐらいなら、そこは適宜判断する。

などと書いていたらきりがないが、車線変更や車間の取り方など、微妙な場の読みと判断はドライバーに相当高度な思考を要求する。狭い生活道路などは歩行者との関係がとても難しい。外国と違って日本の歩行者はひじょうに保護されているから、自分からよけようとあまりしないし。

機械にそんなことができるか?いやもしかしたらできるかもしれない。だって、将棋を見てごらんなさい。AIにもはや人間は敵わないかもしれない。時代の勢いというのもあるし、自動運転車が増えれば増えるほど、経験値が加速されていくことだろう。

心配なのはその先のことだ。

自動運転車が普及すれば、道路は従来からのドライバーと自動運転車との混在になる。ドライバーがいくら自動運転車の乗員に目配せしても、微妙な綾はつうじない。自動運転車はセンサーとAIで狭いところでもすいすい移動できるかもしれない。普通のドライバーは目の前をすり抜けていく自動運転車に驚き、腹を立てたり、肝を冷やしたりするかもしれない。。

よく似た状態になっているのが証券市場だ。高速取引で株価は瞬時に乱高下する。ベテランのトレーダーはため息。個人投資家など、出る幕ではない。道路もそれに近くなってしまうのではないか。ああ面倒くさい世の中だ。。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする