小原玲(写真、著)講談社2016
昨年まで花粉症の症状とはほとんど無縁(多少くしゃみや目のかゆみを感じる程度)でしたが、今年は結構ありまして、それにつれて体の調子もいまひとつであります。
ふだんあまりこういう写真集は買わないのですが、さいきんどうもこう、ぎすぎすした世の中でもありますし、体調もあれなのですこし和もうかと。
書名とかは一応めぼしをつけておいて、書店で手に取って決めました。
エナガは日本全国に生息していますが、北海道にいるエナガは本州以南の仲間たちのような「まゆげ」がなくて顔が真っ白。シマエナガのシマは島を表すのだそうで、ちょっとややこしいですね。無印エナガさんには縞があるのに。。丸々としてかわいいのは確かです。が、無印エナガさんもなかなか捨てがたいと個人的には思います。
この本、そういうシマエナガの様子を余すところなく伝えているとおもいます。ただ、なんというかちょっと素材に砂糖かけすぎというか、あんまりかわいいでしょ、みたいな主張が聞こえてくるみたいなところがどうか、というのが率直な感想ではあります。
それはわがままだとはわかっているのですが、不思議なもので人間、一見すました顔して、こんなことは何でもないんですよ、と言いたげにかわいいものを出された方が、より心に来るというか。。
たとえば、この春の伊勢丹のアクセサリーカタログみたいにね。これもネットでちょっと話題になりましたね。。
・・つい新宿まで行ってもらってきちゃいました(もう一月くらい前ですけど)。
話がそれてしまいましたが、小原玲さんという方は、かつて報道写真家として名を知られ、後にアザラシなどのネイチャーフォトに転向されたとか。少しそういう、ジャーナリスティックなアプローチの仕方が、この本にも感じられる気がします。そうした点もちょっと岩合さんとかとはまた違う雰囲気があるかな。
小原さんは今はミラーレス中心で、この写真集はフジX-T2等で撮影された由。この2年ほどで、時代はミラーレスに傾き始め、今年は更に加速している感じがありますね。。つくづく去年Pentax KPを買ったのは(個人的に)良いタイミングだったな、という気が。この辺はまた話がそれるので、別稿で(じかんあるの?)。