AI による昭和歌謡のビジュアライズ化です。
この試みは春ごろからときどきやっていたのですが、歌詞をそのまま入れるとイメージ通りの絵が出てくるわけではありません。
なによりAIさんはアメリカ人なので、日本の風習を完璧に理解しているわけではありません。
それでも、繰り返し同じプロンプトを少し手直しして出力すると、時折納得いくような画像を出してくれることがあります。
描画のトーンは、プロンプト作成-描画の過程でだんだんと経験を重ね、ある程度はこちらの意図を反映できるようにはなってきました。こうなってくると、著作権を主張したくなりますね。
さて、冒頭の絵は何の歌でしょうか。。
いけない人ねと言って いつもこの頭をなでる
叱られていてもぼくは なぜかうっとりしてしまう
叱られていてもぼくは なぜかうっとりしてしまう
「個人授業」(フィンガー5)
冒頭の絵とこちらがAIの作ったイラストです。
プロンプトの文言に工夫が必要で、わずかな表現の違いで描画がブロックされてしまう(暴力や性的な表現とみなされるため)。
最初の絵は先生と生徒が似たような制服で、生徒同士みたい。
次の絵の先生はちょっと色っぽい。両手でなでる必要はないと思うけど。。
瀬戸は日暮れて 夕波小波 あなたの島へ お嫁に行くの
「瀬戸の花嫁」(小柳ルミ子)
ほんとうは文金高島田 の方が似合いだけど、今のところAIにそれは無理。
もっとも、船にのるときから花嫁衣装は着ないかも。
あなたは もう忘れたかしら
赤い手ぬぐいマフラーにして
二人で行った横町の風呂屋
「神田川」 (かぐや姫)
これは3月ごろに描画させた。風呂屋を描かせるのは難しい。少女が街頭でバスローブを着ているとか、みょうちくりんな状態になる。この絵もちょっと変だけど、そんな中ではいちおう無難か。。
たしかクレヨンで絵を描いてるところとか、窓の下に神田川、というのも描かせたことがあるが、散文的にプロンプト書いても出てこない。その辺りの表現の工夫はかなり描画に影響して来る。
浴衣の君はすすきの簪 熱燗徳利の首 つまんで
もう一杯いかがなんて 妙に 色っぽいね
「旅の宿」(よしだたくろう)
これも3月ごろ作成した。徳利が宙を浮いていたり、ガラスのフレスコみたいな形をしている絵も出てきた中、これはまあまあか。簪がすすき、っていうのはちょっと無理かも。月も上弦の月ではないな。浴衣でもないか。
本稿つづく