(ちょっとながくなります)
なんでいまこの話題かというと、今週月曜日に在宅勤務していたらふとこのアルバムが聴きたくなって、YouTube Musicをさがしてみたら、なかった(アルバムとして)。
YouTube Musicは往々そういうことがある。あといったんスマホにDLしても消えてたり、曲の途中から始まったりする不具合がある。。Google Play Musicが終了しちゃったので仕方なく移行したが、そろそろ何とかするか。。
なので自然と手が動いてアマゾンでぽちってしまった。
在宅勤務しているとあれですね。そのつい、が増えますな。
さて、ふとこの時期に曲が思い浮かんだのは偶然ではない。
30数年前、貸レコード屋さんからレコード借りてきて、テープに録音したのがちょうど今頃だったのだ(と思う)。
アルバム自体の初リリースは1987年8月とあるが、自分の中での季節感は初夏―梅雨期にあるアルバムだ。
コンセプトアルバムとかではなく、竹内さんが楽曲提供したもののセルフカバーを集めたものなのだが、不思議と歌詞に雨が出てくるものがおおい。
「恋の嵐」は、心の動き始めちゃった友達と 車で雨の街を駆け抜けてるし
「消息」では、雨音悲し気な真夜中のベッドで まだ心が痛むことに気がつく
「駅」では、偶然電車でみかけたあの人に、声はかけずに後ろ姿を見送るなか、雨がやみかける
・・あれか、10曲中3曲だけでしたね。
竹内さんは、こないだ友達とちょっとチャットしたんだけど、デビューが’78年で杏里さんとほぼ同時期だった。当時「オリビアを聴きながら」の杏里はしっとりと大人しい感じで、竹内さんの方がカラッと明るい感じがして好きだったんです。なのでどちらかと言うと竹内派でした(なんか経世会みたいですね)。
ただ、杏里さんはその後ひじょうに派手な感じになって印象変わりましたね。。
竹内さんはその後もそれなりに活動していたけど、どちらかというと寡作なほうで(結婚したせいもあるけど)、「REQUEST」の前が’84年の「VARIETY」、後は'92年の「Quiet Life」まで間が空いている。どちらかというと結婚前の曲よりもVARIETY以降、というより、VARIETYとREQUESTの2枚が大好きだ。ほとんど、この人生で出会った最高の邦楽Popsと言ってよいほどだ。
「Quiet Life」の頃は同僚の子ととても仲が良くて(恋人までいかなかったんだよな、Unfortunatery)よく音楽の話もしてた。その子がCDを買ったのでダビングさせてもらったけど、前よりも少し大人しくなったね、というのが共通した感想だった。そのとき僕の感想は「REQUEST」はすごい色気がつよいんだよね、Quiet Lifeはその辺が少し抜けてきている、というものだった。
「恋の嵐」はあとちょっとで友達から恋人になっちゃう ふと手が触れた 雨の中一緒に車に乗って、誰もいない駐車場にとまって・・
だし、
「OH NO OH YES!」はかんぜんに不倫の曲で あたしはいけないことしている、と思いながら あなたに惹かれていく
歌だ。
これ、wikiを見ると;
”アーバンな曲調と舞台設定を意図して作られた作品で、昔、日比谷にあったアメリカン・ファーマシーという、竹内が好きだった店の界隈を舞台に、そこを歩く夜の孤独なOLをイメージしている ”
となっているが、当時からこの歌詞、有楽町から三信ビルあたりを抜けて帝国ホテルにいくのかしら、と思っていた。。当時勤め先が内幸町だったので、よくこの辺通っていたんだよね。。
2005年12月
アメリカン・ファーマシーはもうなくなっていた
今はこの音楽聴いて懐かしいと思っているが、実は昭和の最後の頃の自分って、もうぐしゃぐしゃになっていて、色々な人たち、もしかしたら家族にも迷惑かけてたかもしれない。
ただ、それゆえにというか、このアルバムのところどころにある、いくつかの言葉が、妙に心に沁みていたことを思い出す・。
その辺の個人的な事情は別としても、わりと若い子(主に女の子でしょうけど)を応援するような歌詞の曲がいくつか入っていますね。「元気を出して」とか、「色・ホワイトブレンド」「夢の続き」などは後年繰り返しテレビ等でも使われた。。
人生はあなたが思うほど悪くない
いいことだけを信じているうちに すべてを許せる自分に会える・・
あの頃でも自分の周りは、同年の男の子より女の子のほうがずっと元気で前向きに生きてた印象があった(これには功罪があるけど)が、今の若い子たちがこれらの曲を聞いたらどうなるんだろうね。『うっせぇわ』の世代だもんな。。
世相が変われば人々の考えも当然影響を受けるわけで。。
自分たちが直接バブルの恩恵をうけてはいないにしても、頭の中お花畑だと言われて、それはちがう、とは反論はできないかもしれない。
とはいえそれは、もう変えることはできないし、必要もない。自分の物差しを振り回すことさえしなければ。
今から20年たって、世の中を見まわしたら、どうなっているのかしらね。。
同じころ、松任谷由実が年中行事みたいに新譜を発売していたのと比べると、竹内まりやはマイペースというか・。でもそれだけに質の高い音楽がぎゅっと詰まったアルバムになっていたと思います。
もう少し新しいのも改めて聞いてみようかな。。
こりゃ懐かしいですね、REQUESTは私も持ってます。竹内まりやの集大成といってもいいかも。
だいたいバックに山下達郎もいるし、音楽的に最高な作品が多いですね。
それにしても本当に、発売スパンが長いので、忘れた頃に聴く感じです。新しいのではDENIM(全然新しくない^^;)も気に入ってます。人生の扉とか泣けるし。
いつも良い音楽とありますように!