在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

ご挨拶

2007-07-03 23:39:25 | もろもろ、つれづれ
このところ、PCの調子が悪いのと、日本への一時帰国の準備、そして、某年鑑本のテイスティング、とハードスケジュールが続き、ブログの方が怠け気味になってます。こんなページでも読んでくださっている方、本当にありがとうございます。
明日から数週間、日本ですので、またまた怠けてしまうと思いますが、日本で出会ったワインについて書いてみたいと思います。
美味しいワインに出会うといいなぁ。。。。なーんて、日本では、すっかり日本酒党なので、日本酒も飲みま~す。

”ルガーナ・イ・フラーティ 2006” カ・デイ・フラーティ

2007-07-03 23:26:47 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
 "Lugana I Frati 2006" Ca' dei Frati -Lombardia
この前1996年を飲んで感心したルガーナの最新リリース版。2006年と1996年だからちょうど10年の差となる。8,50ユーロという驚きの値段。そりゃあ、イタリアでは1ユーロでもワインは手に入るが、ちょっと良い物をと思うと10ユーロは覚悟という物価高になってしまったので、この値段は嬉しい。ここのワイナリーは、ぼてっ、ぽちゃっとしたボトルを全てのワインに使用している。品種はルガーナ100%。ワイナリーでは地元名トゥルビアーナで呼んでいる。
かなり透明感のある、紙の白bianco cartaに近い麦わら色。色が薄いして、つやはとても良い。若さの証拠炭酸ガスがグラスに付く。これが10年で黄金色に近くなるわけだ。
香りは、一見シンプルで、ミネラル臭が強い。柑橘、白桃、花の香りがきれいだが、しばらくすると、特にミネラル臭に深みがあるのに気づく。これが、10年で、アプリコットや、ナッツ、レッドベリー風の香りになるわけね。。。と一人で思う。
味は、アタックが柔らかい、しかし、もちろん若いし、酸味がある。いや、塩味がかなり強いと言える。最後は、ほろ苦さが残る。長さは1996年の方が断然長いような気がする。
もちろん、ヴィンテージが違えば同じ10年たっても全然違うワインになるわけで、そうなると比べようがない。しかし、やはり共通点は多くあり、若い少女が大人になってどんなになるかを垣間見れたような気がする。(または、少年→青年、だろうか。。)