在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

日本酒3種

2007-07-16 00:17:22 | もろもろ、つれづれ
西新宿にある某串焼き専門店で日本酒3種を飲んだ。
ここには利き酒セットがあるので、これを頼まない手はない。
何にするか。。日本酒は大好きだが、日本に住んでいないので飲む機会が当然少ない。日本に帰る度にできるだけ飲むようにはしているが、ワインも飲みたい、それもイタリア以外のも、それから焼酎も勧められるし。。なんて言っていると、飲める数に限界がある。
そこで、とにかく利き酒3種セット。
何を選ぶか。。。リストから、有名どころで、とにかく八海山と久保田にしてみた。この2つは日本に帰る度になんとなく飲むが、一緒に飲んだことはない。しかし。。。八海山が切れているとのこと。うーん、残念
そこで、代わりに、久保田と同じ新潟県のお酒、吉野川を選ぶ。そして、残りはお勧めで、石川県の手取川とする。
それぞれ、さらに細かいカテゴリー、ランクがあるが、それ以上の詳しいことはわからない。そこで、とにかく、飲んだ3種の印象。
手取川は、とてもパフォーマンスが良いと思った。香りが華やかで、きれいに立ち上がる。また、やや甘口と言ってよいのか、飲みやすい。女性にとても受けるお酒なのではないかと言う気がした。男性は、香水のように華やかな香りが上がってくるお酒は苦手という人が多いのではないか、と。。後味にも良い香りが強く残り、印象が良い。
次に久保田。手取川の後だからなのか、こちらはぐっと香りが抑えられている。最初は、あれ?と思うくらい。味も辛口。ちょうど手取川と正反対の印象を受ける。きりっとして、主張を抑えた(主張しないのではない)お酒が良い人、特に男性に受けるのではないか?と。後味もきりっとしていて切れ味が良く、ただし、切れ味が良いせいか、後味がやや短いかも、という印象。
最後に吉野川。香りに程よい華やかさ、落ち着き、しっとりとした感じがある。味も同感。華やかではあるが、主張し過ぎず、味の強さより持続性がある。香り、アタック、後味、どれも良く、クセの少ないお酒ではないか、と。
それにしても、やはり日本酒は旨い
最近の焼酎ブームに押され、日本酒は危機的状況と聞いているが、日本料理には日本酒をぜひ合わせて飲んで欲しいと思う。