在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

ファットリア・コロンチーノ

2008-05-01 03:20:52 | Marche, Umbriaマルケ、ウンブリア
Fattoria Coroncino -Marche
前から行きたいと思っていたコロンチーノ。
オーナーのルーチョ氏は、ちょっと噂には聞いていたけど、とても面白い人(personaggio!!)だった。
ローマ生まれのローマ育ち。だから、今でもマルケでは異邦人だそうだ。
バールでのおしゃべりが嫌いで、全くイタリア人らしくないと言ってもいいくらい。
イタリアの、特に男性は、それも年齢を増すごとに、バールでの(くだらない)おしゃべりが「生き甲斐」かと思っていたら、そうじゃない人もいるということにちょっと驚き、でもさらに、そうじゃないことを豪語するイタリア人がいることにかなりの驚きだった。
(私は女だからか、バールでのたまのおしゃべりはいいとしても、これが毎日じゃあちょっとね~って思う。。。)

ワイナリーは、表の看板があるだけで、看板がなきゃ、ワイナリーだってことは絶対にわからない。地味な看板を見逃すと、きっと見つからない。
(ワイナリーは、外にステンレスタンクを出しているところも多く、そんな場合は遠くからでも一目瞭然。)
到着後、なんとなく、ここかぁ。。と思いながら、みんな、まわりをうろうろしていると、突然、ルーチョ氏がメガホンを持って建物の2階から登場。今すぐ降りるぞぉ、と。
やっぱり、personaggio!

そんなルーチョ氏の手入れしている畑のうち、ガイオスピーノの畑を見たが(ワイナリーのある場所からはかなり離れていた)、とてもよく手入れが行き届いている。ビオではないが、肥料は与えず、できるだけ自然の方法を目指している。こだわりの人であった。

発酵はセメントタンクも使用。もちろんステンレスも。かなり小さなワイナリーで意外。

試飲は食事をしながらで、次から次にワインが出てくる。
できるだけ、食べ物の味で試飲の邪魔をさせないように気を使う。
ベースのイル・バッコを縦型でかなりの数を試飲、そして、もちろんガイオスピーノ・フメまで行くのだが、本当に楽しく有意義なひと時でした。

最後は、イタリアの政治の話。バールでのおしゃべりは好きでないにしても、政治の話はやっぱり好きなのでした。
写真は、ワイナリー。