Bonci -Marche
ちょうど泊まっていた村(町paese)の近くにある、かなり大きなワイナリー。
もちろん、イタリアソムリエ協会の評価本ドゥエミラヴィーニDuemilaviniで最高の数の「ぶどう5房」を獲得しているワインもあるので、友人がアポを取っていてくれたのだが。
ある意味でとても興味深かった。
コロンチーノと比べると、かなり対照的。
斜面を利用しているので、地下にあたるカンティーナ部分はかなり大きく、ずらずらっとセメントタンクが並ぶ。
個人的にはセメントタンクには反対ではない。というより、セメントタンクを見ると好感が持てる。コロンチーノでも幾つか使っていたが、無機的なステンレスタンクよりよっぽど面白いと思う。
一時期、セメントタンクでは良いワインできないという説がまかり通っていたころ、大きくて、ゴミに出すのが大変なのか、ワイナリーの庭に、撤去されたタンクがゴロゴロ置いてあった。(コロンチーノにも2つ、かなり古いのが置いてあった。)
その説を信じず、大切に使っていた人は、今になって得をしたと思う。
しかし、ボンチは、そういう規模ではなく、タンクがすらずらっと。本当にずらずらっと。お見事。一瞬、昔見たフォンタナ・カンディダを思い出した。
ここまでだとちょっとありすぎかなぁ。。
(フォンタナ・カンディダは一列に並び、ボンチはコの字型に並ぶところは違うなぁ、とくだらないことを思い出した。)
オーナーの説明によると、40年前の設備で、その頃はステンレスタンクが高く、セメントタンクという選択をした、とのこと。
ボンチは、典型的な昔からあるワイナリーだと思う。
リリースするワインが多いし、多種多彩である。
スプマンテから、デザートワインまで、値段の高いものから安いものまで、多彩なニーズに答える。
赤もあるが、やはりメインは白で、当然ヴェルディッキオ。同じ品種のワインを、なにもそこまで多種造らなくてもと思っても、クラシカルなワイナリーは、きっとニーズに答える方を選択するのだろう。
試飲はスプマンテから。
合格点、という感じ。
白ワインは、ベースのベースは飛ばして、上級クラスからにする。
かなりクラシカルな味で、可もなく不可もなくという感じで、ややクリーンさに欠ける気がしなくもない。(厭味な香りがあるのではないのだが、透明感に欠ける感じ)
「レ・カーセ」と「ピエトローニ」が看板ワインだが、どちらも、適当にソムリエ協会、ガンベロ・ロッソで高評価を得ている。
確かに悪くないのではあるが、個性の主張が少ない感じがある。
面白かったのは、「サン・ミケーレ」の古いヴィンテージを開けてくれたこと。
最初に登場したのが1999年。最初の1本は、コルク臭が付いていた。2本目も、あまり良い状態とは言えない。コルクではないが、香は全体に弱いし、味もすぐに消える。香りで、完全に駄目になっていると言った人もいる。確かに、マデイラっぽい香りがかなり混じっている。自然派ワインを飲んでいると、マデイラ臭にはかなりの確率で出会うので、そこまでひどいと、オーナーを前にしては言いたくなかったが。。
さて、次が、1994年。これも、1999年ほどではないにしてもマデイラ臭が強い。
そして、最後に1993年。これは結構良かった。
という訳で、コロンチーノなどの特別なワイナリーを除いて、ごく一般の、それでも良いワイナリーと言われるところのヴェルディッキオの寿命は、5年程度なのだと推測するにいたった。
。。。以上が実証でき、非常に興味深かったのである。
写真は、ワイナリーの下に広がる畑。
ちょうど泊まっていた村(町paese)の近くにある、かなり大きなワイナリー。
もちろん、イタリアソムリエ協会の評価本ドゥエミラヴィーニDuemilaviniで最高の数の「ぶどう5房」を獲得しているワインもあるので、友人がアポを取っていてくれたのだが。
ある意味でとても興味深かった。
コロンチーノと比べると、かなり対照的。
斜面を利用しているので、地下にあたるカンティーナ部分はかなり大きく、ずらずらっとセメントタンクが並ぶ。
個人的にはセメントタンクには反対ではない。というより、セメントタンクを見ると好感が持てる。コロンチーノでも幾つか使っていたが、無機的なステンレスタンクよりよっぽど面白いと思う。
一時期、セメントタンクでは良いワインできないという説がまかり通っていたころ、大きくて、ゴミに出すのが大変なのか、ワイナリーの庭に、撤去されたタンクがゴロゴロ置いてあった。(コロンチーノにも2つ、かなり古いのが置いてあった。)
その説を信じず、大切に使っていた人は、今になって得をしたと思う。
しかし、ボンチは、そういう規模ではなく、タンクがすらずらっと。本当にずらずらっと。お見事。一瞬、昔見たフォンタナ・カンディダを思い出した。
ここまでだとちょっとありすぎかなぁ。。
(フォンタナ・カンディダは一列に並び、ボンチはコの字型に並ぶところは違うなぁ、とくだらないことを思い出した。)
オーナーの説明によると、40年前の設備で、その頃はステンレスタンクが高く、セメントタンクという選択をした、とのこと。
ボンチは、典型的な昔からあるワイナリーだと思う。
リリースするワインが多いし、多種多彩である。
スプマンテから、デザートワインまで、値段の高いものから安いものまで、多彩なニーズに答える。
赤もあるが、やはりメインは白で、当然ヴェルディッキオ。同じ品種のワインを、なにもそこまで多種造らなくてもと思っても、クラシカルなワイナリーは、きっとニーズに答える方を選択するのだろう。
試飲はスプマンテから。
合格点、という感じ。
白ワインは、ベースのベースは飛ばして、上級クラスからにする。
かなりクラシカルな味で、可もなく不可もなくという感じで、ややクリーンさに欠ける気がしなくもない。(厭味な香りがあるのではないのだが、透明感に欠ける感じ)
「レ・カーセ」と「ピエトローニ」が看板ワインだが、どちらも、適当にソムリエ協会、ガンベロ・ロッソで高評価を得ている。
確かに悪くないのではあるが、個性の主張が少ない感じがある。
面白かったのは、「サン・ミケーレ」の古いヴィンテージを開けてくれたこと。
最初に登場したのが1999年。最初の1本は、コルク臭が付いていた。2本目も、あまり良い状態とは言えない。コルクではないが、香は全体に弱いし、味もすぐに消える。香りで、完全に駄目になっていると言った人もいる。確かに、マデイラっぽい香りがかなり混じっている。自然派ワインを飲んでいると、マデイラ臭にはかなりの確率で出会うので、そこまでひどいと、オーナーを前にしては言いたくなかったが。。
さて、次が、1994年。これも、1999年ほどではないにしてもマデイラ臭が強い。
そして、最後に1993年。これは結構良かった。
という訳で、コロンチーノなどの特別なワイナリーを除いて、ごく一般の、それでも良いワイナリーと言われるところのヴェルディッキオの寿命は、5年程度なのだと推測するにいたった。
。。。以上が実証でき、非常に興味深かったのである。
写真は、ワイナリーの下に広がる畑。